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“冬の風呂”は危険大!「ヒートショック」コロナ禍ならではの注意点も…【岡山・香川】

2021.12.10

“冬の風呂”は危険大!「ヒートショック」コロナ禍ならではの注意点も…【岡山・香川】

日に日に冷え込みが厳しくなる中、寒暖差が体調不良を引き起こす「ヒートショック」の危険が高まっています。対策を取材しました。

12月に入り寒さが増す中、急激な温度変化で体に負担がかかり心筋梗塞や脳出血を引き起こす「ヒートショック」の発生リスクが高まっています。特に危険なのが風呂に入る時です。

(北村麗アナウンサー)
「暖房の効いた部屋から寒い脱衣所へ向かい熱いお湯につかるという寒暖差を生みやすい状況は、血管の急激な収縮に繋がってしまうからです。」

岡山市消防局によりますと、管内で2020年度、浴室や脱衣所で体調不良を訴えて救急搬送された364人のうち、47人が死亡していて、主な原因は、ヒートショックとされています。

この数字は、2020年度の市内の交通事故による死者数の約2倍にあたり、より身近にリスクが潜んでいることがわかります。

岡山市立市民病院の桐山救急センター長によりますと、ヒートショックに特に注意しなければならないのは、高齢者や高血圧、糖尿病などの持病がある人ですが、健康な人でもリスクが高まることがあるといいます。

(岡山市立市民病院 桐山英樹救急センター長)
「酒を飲んだ後はまずい。血圧が上がったり下がったりすることがまずいので酒を飲んだ後は血管が開きやすく血圧が上下しやすい。また水分が足りなくなっているのも原因。」

このヒートショックを防ぐためには、特に3つのことを心掛けてほしいといいます。

【水分補給】

(岡山市立市民病院 桐山英樹救急センター長)
「風呂に入る前に軽くコップに半分か1杯くらい水を飲むと予防になる。」

【寒い場所を暖める】

(岡山市立市民病院 桐山英樹救急センター長)
「暖かい所から寒い所へ行くのがまずいので寒い場所は事前に暖めておく。脱衣場であれば暖房器具を置く、足元にマットを置く。風呂場が寒いのであれば湯を張る時にシャワーを使うと湯気が立つ。浴室内が暖まるのでシャワーで給湯をする。」

【風呂の入り方】

(岡山市立市民病院 桐山英樹救急センター長)
「長風呂は避けてもらう、かけ湯をするなどの対策もいい。38度~39度が適温。」

また、コロナ禍ならではの注意点もあります。

(岡山市立市民病院 桐山英樹救急センター長)
「一気に換気をすると暖かい部屋が一気に寒くなるので、これもヒートショックと同様。(窓を開ける)スペースを狭くするなど心がけた方がいい。」

これから寒さはさらに厳しさを増します。ヒートショックから自分や大切な人の命を守るためにも対策を心掛けたいものです。