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「企業秘密」も「仕込み水」も交換 老舗酒造がタッグ 新たな酒造りに挑む【岡山・真庭市】

2021.11.15

「企業秘密」も「仕込み水」も交換 老舗酒造がタッグ 新たな酒造りに挑む【岡山・真庭市】

企業秘密を交換する珍しい酒造りです。

真庭市にある老舗の酒造メーカー2社が、水質の違う醸造用の仕込み水を交換し、蔵人の技術交流も図る酒造りを始めました。

凛とした空気のなか、酒蔵で米が蒸されます。

仕込み水を交換し、酒造りに挑むのは、真庭市下呰部の落酒造場と真庭市勝山の辻本店です。

今回の酒造り、これまでに無い取り組みで、辻本店の軟水の仕込み水を落酒蔵場がタンク車で持ち帰り使います。

あわせて蔵人同士が技術交流し、新たな酒造りに挑みます。

仕込みが始まった落酒造場には、15日朝、辻本店から杜氏や蔵人らが応援に駆け付け、もろみづくりの作業を行いました。

(落酒造場 落 昇杜氏)
「今まではキリッとして、渋味や苦味が最初に出ていたが、軟水を使うことによって、優しさに変わる。話をしているうちにヒントが出てきて 、新しい商品開発につながれば」

(辻本店 辻 麻衣子杜氏)
「新型コロナの影響で、お酒の業界に元気がない状態で、うちの水と落さんの蔵が出会い 、どんなものができるのか楽しみ」

辻本店では、2022年2月に、今度は落酒造場の中硬水の仕込み水で酒造りに挑む予定で、出来上がった酒は、落酒造場では2022年1月から、辻本店では2022年4月から販売を始める予定です。