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2021.09.24

裁断くずで作る「環境に優しいハンガー」 大量生産・大量消費からの脱却【岡山・玉野市】

9月25日は、国連でSDGs、持続可能な開発目標が採択された日です。

ファッション分野での持続可能な取り組みとして、今、裁断くずでできた環境に優しいハンガーが注目されています。

手がけたのは、東京から岡山に移住した男性です。

天然素材の洋服が人気で、国の内外に16の店舗を展開するファッションブランド、ネストローブです。

(高田亜矢子記者)
「こちらの店で使われているハンガー、木やプラスチックではありません。何でできていますか?」

(店員)
「洋服づくりで出る裁断くずでできています」

裁断くずとは、生地を切る際にでる端材で、このハンガーは、これまで廃棄していた裁断くずを使って作られています。

このハンガーを手がけたのが、玉野市に住む岩尾慎一さんです。

兵庫県出身の岩尾さんは、東京でアパレル関係の会社に勤務していた頃、洋服の大量生産大量消費を目の当たりにしました。

(岩尾慎一さん)
「洋服に使われる生地は70%、30%は捨てられている。それはどうなの?と作っているときから思っていて、現場に来ればヒントがあるのでは…」

岩尾さんが目指したのは、廃棄物や不用品に新しい価値を与え、魅力的に作り変えるアップサイクル。

岩尾さんは、繊維産業が盛んという理由で8年前に岡山に移住、玉野市でアップサイクル専門のブランドを立ち上げました。

(岩尾慎一さん)
「余った生地でデザインとしても着やすいものを作った」

生産現場を訪ねる中で、岩尾さんは、裁断くずがフェルトに加工されていることを知りました。

(岩尾慎一さん)
「残布がどうなるのかすごく興味があって、そこに何かヒントがあると 思っていたので」

これまでは、自動車や家電の消音剤として裏方の役割で使われていたフェルトですが、もっと表に出せないかと考えた岩尾さん、活用法を模索していた時に声がかかったのがフェルトを使ったハンガーの製作でした。

(岩尾慎一さん)
「この分厚いものを更に熱を加えて、高圧でプレスして、冷却するとボード状にそれを金型で抜く」

岩尾さんは、インテリアなど、活用法はさらに広がると可能性を感じています。

(岩尾慎一さん)
「建材として使ったり、内装とかインテリアとかに使っていけたら、グッと広がるのでは」

裁断くずから広がるアップサイクルの可能性、持続可能な社会への取り組みが進んでいます。
shuinsen01