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美観地区にある大正時代の銀行が“美術館”に 児島虎次郎収集作品展示へ【岡山・倉敷市】

2021.09.07

美観地区にある大正時代の銀行が“美術館”に 児島虎次郎収集作品展示へ【岡山・倉敷市】

倉敷市の大原美術館が大正時代に建てられた銀行跡の建物を利用して建設していた新しい美術館が完成し9月7日、竣工式が行われました。

新しい美術館となる旧中国銀行倉敷本町出張所は、大原美術館の建物を手掛けた総社市出身の建築家、薬師寺主計が設計し、1922年に建てられました。

円柱や、ドーム型のステンドグラス窓などルネサンス様式の影響を受けた美しい建築で、国の有形文化財にも選ばれています。

大原美術館では展示室の増築や収蔵庫の新設など約10億円をかけてこの建物を改修し、大原美術館の基礎を作った洋画家児島虎次郎が収集したエジプトや西アジアの古美術品を展示する予定です。

竣工式では大原謙一郎名誉館長や大原あかね理事長が玉ぐしをささげ完成を祝いました。

(大原美術館 森川政典副館長)
「児島虎次郎が残した作品や収集コレクションを古代エジプトや西アジアを含めて多くの方々に倉敷から岡山、全国、世界へと発信できるような博物館施設にしていきたい」

新しい美術館は「新児島館」と名付けられる見通しで10月1日に一部オープンし、展示作品を調整しながら正式な開館を目指します。