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「大阪の次に危ないのは岡山」家庭内でもマスクを 第4波に耐える医療機関が警鐘【岡山】

2021.05.13

「大阪の次に危ないのは岡山」家庭内でもマスクを 第4波に耐える医療機関が警鐘【岡山】

感染の急拡大で、岡山県の医療現場も厳しい対応を迫られています。

救えるはずの命に手が届かなくなってきていると、新型コロナ対応に従事する医師は警鐘を鳴らしています。

(薬師寺慈恵病院 薬師寺泰匡院長)
「岡山よりも東京の方が危ないと思っている人もまだいるような気がするが、違う。今、大阪の次に危ないのは岡山」

こう語るのは、総社市内で唯一、新型コロナ患者を受け入れている薬師寺慈恵病院の院長です。

今回の第4波には、ある特徴があるといいます。

(薬師寺慈恵病院 薬師寺泰匡院長)
「より若年層でも重篤化しやすい。30代、40代、中には20代で、ものすごい肺炎を作ったりしている人もいる」

この病院では、4月末、県からの依頼を受け、コロナ対応の病床を倍に増やしましたが、直後からほぼ満床状態が続いています。

(薬師寺慈恵病院 薬師寺泰匡院長)
「救急車を呼んだ時に、重篤であれば重篤である程、高次医療機関に行く。そういう病院が救急の受け皿になれなくなっている。諦めるしかなくなる」

感染症指定医療機関に代わって、重症化したコロナ患者を受け入れることが増え、外来の診察時間の短縮を余儀なくされるなどの影響が出ています。

(薬師寺慈恵病院 薬師寺泰匡院長)
「今から病床を用意するというのは、他の医療を削るということをそのまま意味する。許される範囲で、平時の医療を削りながら、どうやったら亡くなったり、障害を残す人が1番少なくすむかの線引きを、手探りでやりながら見ていくしかない」

難しい判断を迫られる医療現場。これまでの3密を避けるなどの対策にとどまらず、家庭内などでも、より徹底した対策を心がけてほしいと訴えます。

(薬師寺慈恵病院 薬師寺泰匡院長)
「家庭内でもマスクをしたり、食事の時間をずらすとか、家庭以外の接触をどこかで持ったら、感染したと思って、過ごすくらいの警戒があっていい」