一般の高齢者を対象にしたワクチン接種の予約の受け付けが岡山県で５月１０日から一斉に始まりました。医療機関や市町村のコールセンターには電話が殺到しました。

（電話対応）
「お手元に接種券ありますか。」
「３１日だと３時半が空いています。よろしいですか。」

岡山市北区の市民病院では、午前８時半から予約の受付が始まりました。

（竹下美保記者）
「こちらの病院では、スタッフを増やして対応しています。受け付け開始から電話が鳴りやみません。」

約２０人のスタッフが、接種券の番号を確認しながら、希望日に予約を入れていきます。５月１７日から６月１８日までの約１２００人分を受け付けますが、開始から３０分ほどで…。

（電話）
「５月はもう予約が取れません。」
「もう埋まっている。」

この病院では、１０日だけで６月１４日までの予約が埋まったということです。

（岡山市立市民病院入退院管理支援センター　藤井攝雄センター長）
「かなり回線も混みあい皆さんにご迷惑かけていると思います。今は予約の電話が殺到している状況ですが、次第に落ち着てくると思いますので、あせらず時間をおいて電話いただければと思う。」

一方、こちらは倉敷市のコールセンターです。受付開始に合わせ電話回線を３０増やして対応していますが、電話が鳴りやむ気配はありません。

市は、重症化しやすい７５歳以上を優先していて、それ以外の高齢者の予約は、５月２０日から始めることにしています。

（倉敷市　伊東香織市長）
「ワクチンは十分な量を確保しているで、電話が繋がりにくいかもしれないがあせらずに予約し、ワクチン接種を受けてほしい…。」

津山市の医院の駐車場には時計を気にする高齢者の姿が…

（高齢者）
「ワクチンの予約です。車で待とうと思って。」

コールセンターや医院に電話をかけながら医院が開くのを待っているといいます。

（かかりつけの患者）
「予約しにきました。コロナの予約に、電話じゃなかなかつながらないので。」

こちらの医院では、かかりつけの患者だけを受け付けることにしていて、ワクチンの接種は、５月３１日にずらして始めることを決めています。

（わたなべ内科医院　渡邉信介医院長）
「１７日の週に医療機関に入るワクチンの量は非常に限られている。供給の状況も不安定。供給が安定してから接種を開始したほうが混乱がないとの判断。」

岡山県内で対象となる高齢者は約５１万人で、接種は５月１７日から始まります。

予約は、接種が可能な医療機関の他、インターネットの予約サイトや市町村のコールセンターでも受け付けます。