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コロナ禍でも伝統つなぐ…西大寺会陽「裸祭り」規模縮小で開催【岡山・岡山市】

2021.02.21

コロナ禍でも伝統つなぐ…西大寺会陽「裸祭り」規模縮小で開催【岡山・岡山市】

日本三大奇祭の1つ岡山市の西大寺会陽 裸祭りが2月20日に行われました。新型コロナウイルスの感染防止のため宝木の争奪戦は行わず、形を変えての会陽となりました。
室町時代に始まったとされる西大寺会陽。例年、約1万人の裸の男たちが2本の宝の木「宝木」を勇壮に奪い合いますが、2021年は新型コロナウイルスの感染防止のため平成元年以降に宝木を手にした福男、98人のみの参加となり、かけ声は禁止で観客もいません。
例年だと宝木が投下される場所は裸の男たちで密集状態ですが、今年は奪い合いの代わりに代表者が大床に上がります。
午後10時、本堂の御福窓からコロナ収束などへの祈りを込めた宝木が投下され、歴代の福男たちに手渡されました。
そして、参加者の名前が書かれた札から2枚が選ばれ、今年の福男が決まりました。

(福男 岡山市の理容業 林 昭二郎さん)
「いや今年はまさかと思いました」 
(福男 岡山市の医師 藤田琢二さん)
「医療と介護の人たちが頑張っているから神様仏様が私に授けて下さったのでしょう」

コロナ禍での開催となった今年の会陽。形は変われども長年続く伝統は守られ、まもなく備前平野に春が訪れます。