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ため池が多いとリスクに…猛威を振るう鳥インフルエンザ 専門家に聞く【香川】

2020.11.11

ため池が多いとリスクに…猛威を振るう鳥インフルエンザ 専門家に聞く【香川】

わずか1週間で3例と香川県内で猛威を振るう鳥インフルエンザ。どうして香川県で相次いでいるのか。鳥インフルエンザに詳しい専門家に聞きました。

水面に浮かぶカモと見られる野鳥です。

農業用のため池が多い香川県内でよく見られますが、専門家は鳥インフルエンザのリスクになると指摘します。

(鳥取大学農学部 山口剛士教授)
「野鳥、特にカモ類が症状を出さないままに運ぶ可能性があるウイルスなので香川ではため池が多いと聞いているのでもしため池にウイルスに感染したカモ類が紛れ込んでいればリスク要因になる」

発生した養鶏場の周辺にも多くのため池があり県の調査でもいくつかのカモ類が確認されています。短期間で3例発生したため山口教授は引き続き警戒が必要だと言います。

(鳥取大学農学部 山口剛士教授)
「3例発生したので香川の環境中にウイルスが一定量増えている状態でリスクは継続する可能性がある」

国の調査で1例目と2例目の養鶏場では、小動物が入れる穴が見つかっていて、野鳥のウイルスをネズミなどの小動物が持ち込んだ可能性も指摘されています。

一方、山口教授は鳥インフルエンザ発生のリスクは香川県だけの話ではないと強調します。

(鳥取大学農学部 山口剛士教授)
「感染源が野鳥ならば鳥は10キロ20キロは飛ぶので周辺県だけでなく日本全国どこでも起きる可能性を踏まえ態勢を取っていると思うがしっかり準備する必要がある」