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2023.11.07

スタッフは高齢者だけ「青春のおそばやさん」宇多津町にオープン 前職もさまざま【さぬきのプラス香川】

知っていると得する香川の豆知識を紹介する「さぬきのプラス」。香川県宇多津町に2023年8月、一風変わった店名のそば店がオープンしました。現代社会が抱える課題を解決するためのモデルケースとしても注目されているこのお店。一体どんなお店なのでしょうか?

香川県宇多津町にオープンした十割そばの店、「青春のおそばやさん」です。

(河原大記者)「青春のおそばやさん、一風変わったこの店名、なぜ青春という言葉が入っているかというと…」

「今おいくつですか?」「61歳です」「65歳です」「75歳です」

店で働くスタッフは、全員60歳以上。青春の2文字は、定年退職した後も青春をおう歌するという意味から付けられていたのです。店では現在、61歳から75歳までの8人が働いています。

(スタッフと客のやりとり)
「味はどうですか?」「おいしいです」「仕事で疲れた心を癒やしにきます」「ほっとするというところがまた来たいと思える」

(客は…)
「元気で働けるというのが一番いい。笑顔があって」
「定年になってこんな風に働けたらいいなと思った」

スタッフが高齢者だけのこの店舗、丸亀市で焼き肉店などを経営する白井陽介さんが「高齢者が生きがいを持って働ける場所を作りたい」とクラウドファンディングで資金を調達し開店しました。

(店のオーナー 白井陽介さん)
「想像以上に楽しそうなのでこういう場所を作れて良かった。ここに来られて良かったと毎日言ってくれる」

スタッフの多くが、1度は仕事をリタイアして第2の人生の真っ最中。前の職種も大工や美容師など様々です。

(石川春雄さん(75))
「みんなに大事にしてもらってちょっとでも役に立てればと思う」

(内海ユキ子さん(65))
「生きがい」

(松本早苗さん(61))
「(60歳を超えて)まさか働けるとは思わなかった。第2の青春です」

超高齢社会を迎え、香川県では3人に1人が高齢者です。元気な高齢者が生きがいを持って働ける場所をどう確保していくかが課題となる中、スタッフが、『毎日が「青春」』と笑うこの店にそのヒントが隠されているのかもしれません。

(スタッフ全員)
「おいしいおそば食べにきてね!」