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戦争の記憶と資料を後世に…岡山空襲から75年で岡山戦災の記録と写真展【岡山】

2020.06.13

戦争の記憶と資料を後世に…岡山空襲から75年で岡山戦災の記録と写真展【岡山】

1700人以上が犠牲となった岡山空襲から2020年で75年。戦争の悲惨さを忘れず、当時の貴重な資料を受け継いでいこうと岡山空襲の写真などを集めた展示会が岡山市北区で開かれています。

1945年6月29日の午前2時43分、アメリカ軍の爆撃機、B29が焼夷弾を投下。市街地の約7割が焼失し、1700人以上が犠牲になりました。生き残った人も疎開を余儀なくされ、行先を看板に残し自宅があった場所を去りました。
戦後75年の節目を迎える2020年のテーマは「資料と記憶の保存と継承」。
戦争の記憶だけではなく痛みやすく、数が少ない資料も後世に残そうと防空頭巾や当時の写真など、約300点が並びました。
(中島悠希記者)
「こちらは空襲直後の様子を描いた巻物。長さが約4.5メートルと長く、今回初めて展示される」
14枚の写真が繋げられ、表町商店街から現在のルネスホールまで、被害の様子が
一目で確認できます。繋ぎ目の部分が痛んでいましたが2020年3月に修復され展示できるようになりました。このほか戦後、にぎわいが戻った街を描いた絵などが展示され、復興の歩みを知ることができます。
(訪れた人は…)
「私も戦災にあった。岡山市の瓦がいっぱい落ちた道を歩いた経験がある。よくまあこれだけの遺品や記録が残っていたなと」
(岡山空襲展示室猪原千恵学芸員)
「本物を見る機会はなかなかない。平和を求めて当時の人が記録したんだと時々思い出してもらえれば」
この展示会は岡山市北区の岡山シティミュージアムで7月5日まで開かれています。