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終戦から75年の節目…遺族がまとめた書籍「遺族の思い」市に寄贈【香川・高松市】

2020.06.09

終戦から75年の節目…遺族がまとめた書籍「遺族の思い」市に寄贈【香川・高松市】

2020年は終戦から75年の節目を迎えます。戦争体験や当時の様子を地域の人から聞き取ってまとめた冊子を高松市の住民が作成し6月8日、市に贈呈しました。

(書籍「遺族の思い」より)
「お父さんにも召集令状が来ました。昭和19年5月のことです。『おとうさん、がんばれ!』と姿が見えなくなるまで手を振って見送りました」

冊子を作成したのは高松市三谷町の住民で作る「三谷地区遺族厚生会」のメンバーです。終戦から75年の節目を迎えるに当たり当時の記憶を風化させないようにと、戦時中の地域の様子を冊子にまとめ市に贈呈しました。
冊子には、出征兵士だった町民やその遺族の体験談を写真と共に掲載。
特攻隊員の養成のため隣の林地区に作られた陸軍林飛行場、現在のサンメッセ香川付近で空襲があったことなど、当時の緊迫した様子が綴られています。
(三谷地区遺族厚生会 太田和代会長)
「戦争したらこんなに死ぬんや、こんなに恐ろしい目に遭うんや。みんなが培ってきたものが壊されていく、もちろん人間も殺されていく。それは絶対いかんなということをわかっていただきたい」
冊子は県立図書館などにもすでに贈呈されていて、遺族厚生会は戦争の悲惨さと平和の大切さを幅広い年代の人に知ってほしいとしています。