2023.10.11
長引く“山陽道通行止め”が名物「カキオコ」にも影響…迂回路・中国道は通行量倍増【急上昇ニュース岡山】
ネットで関心を集めた話題などを詳しく解説する「急上昇ニュース」です。山陽自動車道の通行止めで“人の流れ”が変化しています。担当は堀さんです。
山陽道下り、兵庫県の播磨JCTと赤穂ICの間で続く通行止め。物流や暮らしへの影響を先日お伝えしましたが、人の流れが変わり、岡山の観光にも影響を及ぼしそうです。
9月5日、山陽自動車道の尼子山トンネルでトラックが炎上し、車9台が絡む追突事故がありました。この火事の影響で山陽自動車道下りの一部では、1カ月以上にわたって通行止めが続いています。
「岡山方面に向かう、山陽自動車道の下り線を走っています。まもなく龍野西ICですが車線規制が始まっています。この先が通行止めという事です」
この区間の山陽道は今、通行台数が半減しています。インターに併設された龍野西サービスエリアも。
「土産物売り場にやってきましたが、お客さんはあまりいません。閑散としています」
在庫処分で半額セールの商品もありました。利用者に聞くと、通行止めを知らなかった人も多くいました。
(利用者は…)
「(この先通行止めですが)みたいですね。今、気が付いた。(来て気づいた?)はい、全然知らなくて」
「ここに着いて初めて知った」
カーナビの中には、通行止めが表示されないものもあります。
山陽道を降りた多くの車は、国道2号に流れ込んでいます。このため国道2号は交通量が2倍以上に増加。渋滞が大きな問題になっています。そこでNEXCO西日本は、より北を走る中国自動車道の利用を勧めています。
(西日本高速道路関西支社 溝尻裕一広報課長)
「国道2号が混雑してきているので、比較的空いている中国道への迂回を推奨している」
迂回路として推奨されている中国自動車道。交通量は2倍以上に増え、岡山県勝央町の中国道・勝央サービスエリアでは、利用者が増えていました。
(勝央サービスエリア 田渕拓也総括支配人)
「(感覚的に何割くらい増えている?)完全に倍以上は増えている感じ。平日はトラックドライバー、職業ドライバーが多く来ている印象」
迂回した人に話を聞くと…
(迂回して大阪→広島市へ)
「(どれ位違う?)1時間変わるか変わらないか。ちょっと長いドライブと思えば」
(迂回して大阪→東広島市へ)
「検索したら(国道2号経由と)10分くらいの違い。高速道の方が安定して早いかなと思ったので」
NEXCO西日本では、中国道に誘導するため、SAで利用できる割引クーポンを発行するなど、様々な取り組みを行っています。
一方、兵庫県赤穂市に隣接する備前市日生町。牡蠣入りのお好み焼き、カキオコが有名で、観光客の6割が関西方面からです。ところがこの3連休は…
(ほりお好み焼き 堀律子さん)
「3連休(店を)開けてみて、去年(2022年)より少なかった」
山陽道を通って関西から来る客が多く、通行止めの影響が出たとみられています。11月には、新鮮な生牡蠣のシーズンを迎え、例年どっと客が増える時期だけに、店では気を揉んでいます。
(ほりお好み焼き 堀律子さん)
「生牡蠣が始まったら結構関西方面から来て下さる。間に合いませんよね、トンネルがね。中国道じゃ無理ですね。遠すぎますよね。影響が気になります」
また備前市では、10月14・15日、恒例の備前焼まつりが開催されます。10万人の来場を見込む一大イベントで、関西からの客の動向を注視しています。
(備前市日本遺産・観光部 草加浩一次長)
「(関西方面からは)公共交通機関を利用してお越しいただければ。(通行止めの)復旧までの期間が見通せない状況だが、今後の影響を注視していきたい」
通行止め解除には少なくとも3カ月かかるということで、年末年始の人の動きにも影響しそうです。
観光という意味では、高速バスへの影響も気になります。バス各社では、迂回によって30分から1時間の遅れが発生するとしています。岡山発着なら帰り、関西発着なら行きに影響が出ます。この状況が長引くと、人の流れそのものを変えることにもなりかねません。早い復旧が望まれます。
以上、「急上昇ニュース」でした。
山陽道下り、兵庫県の播磨JCTと赤穂ICの間で続く通行止め。物流や暮らしへの影響を先日お伝えしましたが、人の流れが変わり、岡山の観光にも影響を及ぼしそうです。
9月5日、山陽自動車道の尼子山トンネルでトラックが炎上し、車9台が絡む追突事故がありました。この火事の影響で山陽自動車道下りの一部では、1カ月以上にわたって通行止めが続いています。
「岡山方面に向かう、山陽自動車道の下り線を走っています。まもなく龍野西ICですが車線規制が始まっています。この先が通行止めという事です」
この区間の山陽道は今、通行台数が半減しています。インターに併設された龍野西サービスエリアも。
「土産物売り場にやってきましたが、お客さんはあまりいません。閑散としています」
在庫処分で半額セールの商品もありました。利用者に聞くと、通行止めを知らなかった人も多くいました。
(利用者は…)
「(この先通行止めですが)みたいですね。今、気が付いた。(来て気づいた?)はい、全然知らなくて」
「ここに着いて初めて知った」
カーナビの中には、通行止めが表示されないものもあります。
山陽道を降りた多くの車は、国道2号に流れ込んでいます。このため国道2号は交通量が2倍以上に増加。渋滞が大きな問題になっています。そこでNEXCO西日本は、より北を走る中国自動車道の利用を勧めています。
(西日本高速道路関西支社 溝尻裕一広報課長)
「国道2号が混雑してきているので、比較的空いている中国道への迂回を推奨している」
迂回路として推奨されている中国自動車道。交通量は2倍以上に増え、岡山県勝央町の中国道・勝央サービスエリアでは、利用者が増えていました。
(勝央サービスエリア 田渕拓也総括支配人)
「(感覚的に何割くらい増えている?)完全に倍以上は増えている感じ。平日はトラックドライバー、職業ドライバーが多く来ている印象」
迂回した人に話を聞くと…
(迂回して大阪→広島市へ)
「(どれ位違う?)1時間変わるか変わらないか。ちょっと長いドライブと思えば」
(迂回して大阪→東広島市へ)
「検索したら(国道2号経由と)10分くらいの違い。高速道の方が安定して早いかなと思ったので」
NEXCO西日本では、中国道に誘導するため、SAで利用できる割引クーポンを発行するなど、様々な取り組みを行っています。
一方、兵庫県赤穂市に隣接する備前市日生町。牡蠣入りのお好み焼き、カキオコが有名で、観光客の6割が関西方面からです。ところがこの3連休は…
(ほりお好み焼き 堀律子さん)
「3連休(店を)開けてみて、去年(2022年)より少なかった」
山陽道を通って関西から来る客が多く、通行止めの影響が出たとみられています。11月には、新鮮な生牡蠣のシーズンを迎え、例年どっと客が増える時期だけに、店では気を揉んでいます。
(ほりお好み焼き 堀律子さん)
「生牡蠣が始まったら結構関西方面から来て下さる。間に合いませんよね、トンネルがね。中国道じゃ無理ですね。遠すぎますよね。影響が気になります」
また備前市では、10月14・15日、恒例の備前焼まつりが開催されます。10万人の来場を見込む一大イベントで、関西からの客の動向を注視しています。
(備前市日本遺産・観光部 草加浩一次長)
「(関西方面からは)公共交通機関を利用してお越しいただければ。(通行止めの)復旧までの期間が見通せない状況だが、今後の影響を注視していきたい」
通行止め解除には少なくとも3カ月かかるということで、年末年始の人の動きにも影響しそうです。
観光という意味では、高速バスへの影響も気になります。バス各社では、迂回によって30分から1時間の遅れが発生するとしています。岡山発着なら帰り、関西発着なら行きに影響が出ます。この状況が長引くと、人の流れそのものを変えることにもなりかねません。早い復旧が望まれます。
以上、「急上昇ニュース」でした。