OHK 8Ch

  • LINE友だち追加

2022.08.11

全身“真っ黒”なバッタを捕獲! 専門家に聞いてみたら…博物館でも収集【岡山・倉敷市】

倉敷市で、ちょっと変わった昆虫が見つかったと視聴者から情報を頂きました。早速、現地に取材に行ってきました。

コオロギ?ゴキブリ?いいえ違います。体長約4センチ、全身真っ黒のバッタが見つかりました。

(遠藤伸さん)
「ここでカメを飼っているが、ここにいた」

黒いバッタを見つけたのは倉敷市の遠藤伸さん。8月10日朝、ペットのカメにエサをやろうと外に出たところ、黒いバッタを発見し、捕まえました。

(子供は…)
「保育園に持って行った。特殊な色をしていると思った」

(遠藤伸さん)
「明らかに珍しい虫だなと思ったので、スマホで写真を撮った。バッタだと思ったが、よく分からないので、調べたら珍しそうだった」

遠藤さんの疑問を解決しようと、昆虫に詳しい専門家に映像を見てもらうと…。

(倉敷市立自然史博物館 奥島雄一学芸員)
「種内変異でたまに黒いのが出る。フィールドに出て、バッタの仲間を探しても、 (黒いバッタは)1割もいない」

見つかった黒いバッタは、バッタ科の幼虫。幼虫は脱皮する際に体の色が変化し、色素の異常で、まれに黒やピンクになることがあるということです。

博物館でもこれまでに幼虫の黒いバッタは収集していますが…。

(倉敷市立自然史博物館 奥島雄一学芸員)
「成虫になっても真っ黒なバッタは、見たことない。もし、(成虫になっても)真っ黒だったら、もう1回来てください。大変珍しい」

成虫になってもバッタは黒いままなのか、遠藤さんは、しばらく自宅で観察してみるということです。