OHK 8Ch

  • LINE友だち追加
操山高生自殺から10年…県教委は謝罪 再発防止を訴える遺族の思い【岡山・岡山市】
岡山放送

2022.07.25

操山高生自殺から10年…県教委は謝罪 再発防止を訴える遺族の思い【岡山・岡山市】

岡山市の岡山操山高校で、野球部の生徒が監督から叱責を受けた後、自殺してから7月25日で10年になります。岡山県教委は責任を認め、2022年春に遺族に対面で謝罪し、再発防止策の策定が進められています。遺族の思いを取材しました。

(亡くなった生徒の父親)
「ビールを持って来た。生きていたら今26歳なので、一緒にお酒を飲んだりしていたんだろうなと」

命日を前に、墓の前で手を合わせる父親。亡くなった男子生徒はまじめで、家族思いの子だったと話します。

(亡くなった生徒の父親)
「親の気持ちをいつも考えてくれる子だった。10年経ってもきのうのことのように毎日思い出す」

小さい頃から野球が大好きだったという男子生徒は、高校で、野球部の監督から体罰や叱責を受けるようになり、精神的に追い詰められていきました。亡くなる当日には、監督から「声を出せ。出さなかったら存在価値はない」などと炎天下のグラウンドで激しい叱責を受けていて、その数時間後に自殺しました。当初、自殺の原因は学校から明らかにされず、遺族は第三者委員会による調査を再三求めていました。

(第三者委員会の報告)
「最後の叱責がなければ自死はなかったという点で因果関係はある」

そして自殺から9年以上が過ぎた2021年、県教委は自殺の原因が監督の叱責にあったという第三者委員会の報告内容を認め、当時の監督を停職3カ月の懲戒処分とし、2022年3月、遺族に正式に謝罪しました。現在は、再発防止策について県教委と話し合いを進めています。

(亡くなった生徒の父親)
「死んだことが無駄にならないような報告ができたら良かったが、まだ道半ばなので、ちょっと待ってねという話をした」

この日、生徒の父親はあるオンライン会議に出席していました。部活動の指導が子供の自殺につながるリスクについて考えるシンポジウムです。全国の遺族と情報共有する中で、再発防止策は、月並みの内容では意味がないと痛感したといいます。

(亡くなった生徒の父親)
「どのご遺族も苦しんでいるのが手に取るように分かる。今までのマニュアル作りのような対応では、限界にきているのでは」

男性は、生徒が体罰やハラスメントへの知識を持てるように映像を使ってより視覚的に教えることや、再発防止策の策定は事情を熟知した第三者委員会に協力を仰ぐことなどを県教委に求めています。

(亡くなった生徒の父親)
「自死に至らないまでも、心の傷を負った人がいても、そういう人たちの我慢で表面化しないことが多い。これまでなかったような抜本的な対策を講じてもらうことを強く願っている」