岡山放送
2022.07.20
「第7波」の背景 新たな治療薬への期待は?コロナと共存する未来とは? 専門家に聞く(2)
新型コロナウイルスの感染者が急増し、「第7波」といわれる中、塩野義製薬が開発した新型コロナの飲み薬「ゾコーバ」の承認について、20日、厚生労働省が判断を示す見通しです。新薬の可能性とは?そして、コロナと共存する未来の姿は?関西福祉大学の勝田吉彰教授に聞きました。
【コロナ治療薬 普及には課題も】
(関西福祉大学・勝田吉彰教授)
「(ゾコーバは)初期症状から抑える薬で、軽症の時に飲まないといけない。ウイルスが健康な細胞に入り、早いスピードで増殖する。それを抑える薬。ウイルスがまだ増殖してない少ない時期に飲まないといけない」
普及の課題となるのはコストです。
「(新型コロナの治療薬は)出たばかりでコストが高い。インフルエンザのタミフルは1人5000円。高齢者施設で感染者の周囲10人に投与したとして5万円かかる。一方この薬は1人7~8万円。10人投与したら70~80万円かかる。クラスターを防ぐために投与することがコスト的に難しい」
【新型コロナウイルスは無くならない】
新型コロナの今後について勝田教授は、「目先の目標はインフルエンザ並みになる事。究極の目標は風邪のウイルスと同じになる事」と言います。
(関西福祉大学・勝田吉彰教授)
「まずは中間目標を設定して、そこ(インフルエンザ並み)に一歩近づく。共存へ着実な一歩は踏み出している。『(感染拡大の)波が来るから共存していない』という事ではない。(2002~3年に流行した)SARS(重症急性呼吸器症候群)はゼロになったが、違う形になっていくと思う。ゼロになる事は永遠にないと思う。この世に存在しない状態に持っていくのは不可能」
こうした中、新型コロナウイルスの法律上の位置づけを、危険度が高い「2類相当」から、季節性のインフルエンザと同じ「5類」に引き下げる、という議論があります。これについて勝田教授は…
「実質的には隔離が段々となくなり、骨抜きのような形になっている。『看板は2類です、でも制限は少ない』という状況。事実上5類に近づいている。いかにも日本の文化に合ったシナリオをたどっている。しかし、完全に5類になって『治療費は3割負担です』とはならない。公費負担のまま。事実上必要な所は残しながら、必要性が少しずつ減ってきた所については段々…という形で物事は進んでいる。日本的だと思う」
【色んな落とし穴がある】
重症患者の割合は減っているものの、色々な想定を頭に入れる事は大事だと勝田教授は言います。
(関西福祉大学・勝田吉彰教授)
「(比較的軽症といわれる)子どもの場合、小児多系統炎症性症候群MIS-C(による重症化)がある。感染後2~6週間経ってから呼吸器系だけではなく循環器や神経…場合によってはショック状態になる。日本でも数は少ないながら20例ほど出ている。しっかり調査しないといけない。軽症一本やりではなく、色んな落とし穴がある」
「帰省するときは色んな事を頭にいれてやってほしい」と話す勝田教授。“新型コロナとの共存”に向けた模索は続きます。
【コロナ治療薬 普及には課題も】
(関西福祉大学・勝田吉彰教授)
「(ゾコーバは)初期症状から抑える薬で、軽症の時に飲まないといけない。ウイルスが健康な細胞に入り、早いスピードで増殖する。それを抑える薬。ウイルスがまだ増殖してない少ない時期に飲まないといけない」
普及の課題となるのはコストです。
「(新型コロナの治療薬は)出たばかりでコストが高い。インフルエンザのタミフルは1人5000円。高齢者施設で感染者の周囲10人に投与したとして5万円かかる。一方この薬は1人7~8万円。10人投与したら70~80万円かかる。クラスターを防ぐために投与することがコスト的に難しい」
【新型コロナウイルスは無くならない】
新型コロナの今後について勝田教授は、「目先の目標はインフルエンザ並みになる事。究極の目標は風邪のウイルスと同じになる事」と言います。
(関西福祉大学・勝田吉彰教授)
「まずは中間目標を設定して、そこ(インフルエンザ並み)に一歩近づく。共存へ着実な一歩は踏み出している。『(感染拡大の)波が来るから共存していない』という事ではない。(2002~3年に流行した)SARS(重症急性呼吸器症候群)はゼロになったが、違う形になっていくと思う。ゼロになる事は永遠にないと思う。この世に存在しない状態に持っていくのは不可能」
こうした中、新型コロナウイルスの法律上の位置づけを、危険度が高い「2類相当」から、季節性のインフルエンザと同じ「5類」に引き下げる、という議論があります。これについて勝田教授は…
「実質的には隔離が段々となくなり、骨抜きのような形になっている。『看板は2類です、でも制限は少ない』という状況。事実上5類に近づいている。いかにも日本の文化に合ったシナリオをたどっている。しかし、完全に5類になって『治療費は3割負担です』とはならない。公費負担のまま。事実上必要な所は残しながら、必要性が少しずつ減ってきた所については段々…という形で物事は進んでいる。日本的だと思う」
【色んな落とし穴がある】
重症患者の割合は減っているものの、色々な想定を頭に入れる事は大事だと勝田教授は言います。
(関西福祉大学・勝田吉彰教授)
「(比較的軽症といわれる)子どもの場合、小児多系統炎症性症候群MIS-C(による重症化)がある。感染後2~6週間経ってから呼吸器系だけではなく循環器や神経…場合によってはショック状態になる。日本でも数は少ないながら20例ほど出ている。しっかり調査しないといけない。軽症一本やりではなく、色んな落とし穴がある」
「帰省するときは色んな事を頭にいれてやってほしい」と話す勝田教授。“新型コロナとの共存”に向けた模索は続きます。
