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2022.05.04

現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」離島でのんびり芸術鑑賞を【岡山・香川】

今回で5回目を迎えた現代アートの祭典、瀬戸内国際芸術祭が、香川県の島々を中心に4月14日に開幕しました。

コロナ禍での開催とはなりましたが、こんな時だからこそ離島でのんびり芸術鑑賞はいかがでしょうか。

(中塚美緒アナウンサー)
「これも作品ですかね。すごく不思議な空間」
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瀬戸内の12の島々と2つの港を舞台に、2010年から3年に1度開かれている「瀬戸内国際芸術祭」。
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(香川県 浜田恵造知事)
「瀬戸内国際芸術祭2022を開幕します」

5回目を迎えた今回は、33の国と地域から184組のアーティストが参加。
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開催当初から掲げている「海の復権」をテーマに、アートの力で島に活気を呼び込みます。
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(中塚美緒アナウンサー)
「あの島が女木島ですね。近づいてきました」

見えてきたのは、高松港から船で20分の「女木島」です。
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この島では、18の作品が展示されていて、特に、民宿を改装した「寿荘」に作品が集まり、見所の1つとなっています。

(中塚美緒アナウンサー)
「この作品を回してみると、頭上のスコップが花のように開いて、中から人形が出てきました」
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金物の修理を行う“妖精の仕事場”をイメージした作品、「ティンカー・ベルズファクトリー」です。
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鍋やスコップなど、島の内外から集めた不用品を作品として生まれ変わらせ、非日常な世界観を味わうことができます。

(アーティスト 中里繪魯洲さん)
「心を開いて、真っ白な状態で、素直に見て、触って感じてもらえたら」
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こちらは桃太郎の伝説が残る女木島にちなんだ「鬼ヶ島ピカピカセンター」という作品です。
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扇風機やヘルメットなど、何でも照明器具に大変身!幻想的な空間を生み出している紙袋の照明は、自宅でも作れるようにキットを販売中です。

この作品に限らず、島で展示されているものは購入できるものが多く、作品鑑賞とショッピングを楽しむことができます。
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続いては女木島のとなりの島、「男木島」です。ここでは3つの新作を含む、10の作品が展示されています。
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(中塚美緒アナウンサー)
「中でも注目は、眞壁陸二さんの作品“漣の家”です」
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眞壁さんは、瀬戸芸に第1回から参加していて、今回は漁協の倉庫の壁に作品を展開。色や大きさが違う様々なアクリル板を重ね合わせることで、瀬戸内の“海と島”を表現しています。

(アーティスト 眞壁陸二さん)
「アクリル板はコロナ禍の象徴的なアイテムで、そういう素材に出会って新たな作品が生まれた。作者がどういうことを考えたか、自分がどう感じるかを、より深く掘り下げる時間にしてもらたら」
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コロナ禍での開催となった今回の瀬戸芸。感染防止対策として検温スポットを設置し、体調確認が済んだ人にはリストバンドが渡され、これを提示することで、作品を見ることができます。
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また、島の飲食店が密にならないよう、高松港などで弁当や軽食をテイクアウトで販売。メニューは日替わりで、地元の食材をふんだんに使っています。
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(中塚美緒アナウンサー)
「筍がシャキシャキして、うま味が詰まっている。炊き込みご飯もジューシーで、とても美味しい」

瀬戸芸の春会期は5月18日までで、そのあと夏会期、秋会期へと続きます。
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こんな時だからこそ島に元気を!アートの力で瀬戸内の魅力を発信します。