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2022.04.14

現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」コロナ禍で開幕 瀬戸内の島々が舞台【香川・岡山】

瀬戸内の島々を舞台に3年に1度開催されている現代アートの祭典、「瀬戸内国際芸術祭」が、4月14日開幕しました。

(香川県 浜田恵造知事)
「瀬戸内国際芸術祭2022を開幕します!」

浜田知事の宣言で幕を開けた瀬戸内国際芸術祭2022。高松市内で行われた開会式では、総合ディレクターを務める北川フラムさんらがあいさつし、芸術祭に参加するアーティストが紹介されました。

(総合ディレクター 北川フラムさん)
「その地域の資源とか、色んな歴史も含めて、かなり深掘りをした作品が作られている」

岡山・香川の12の島々と高松港、宇野港を舞台に「春・夏・秋」の3つのシーズンに分けて開催される瀬戸芸。今回は、33の国と地域から184組のアーティストが参加します。

(河野有紀記者)
「今回の女木島では、集落の中に作品が設けられているのも見どころの1つです」

春会期の会場の1つ、「女木島」では、島内の空き家などを使って20の作品が展示されています。

中でも、民宿を改装した「寿荘」では、多くの新作が登場しました。

漁で使う道具をガラスで制作し、幻想的な空間を表現した作品や、島の内外から集めた不用品をしっくいに埋め込み展示した作品など、独創的な世界観を楽しむことができます。

(アーティスト 五所純子さん)
「自分たちが使っているものが何か違うものに見えたり、時間がなくなるような (島の)風景を体験することで感じるものがあれば」

コロナ禍での開催となる今回の芸術祭、感染防止対策もしっかりと取られています。

(河野有紀記者)
「島に行く人たちは、船に乗る前に検温を行い、体調が確認された人にリストバンドが配られます」

基本的な感染防止対策を徹底するほか、人との接触を減らすため、作品鑑賞用のデジタルパスポートも初めて導入されました。

瀬戸芸の春会期は14日から5月18日まで、アートの力で島に活気を呼び込みます。