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2022.04.12

コロナ禍の「瀬戸内国際芸術祭」14日開幕 184組のアーティストが参加【香川】

5回目となる瀬戸内国際芸術祭が4月14日開幕します。

開幕を前に、見所などをひと足早くお伝えします。

高松港から船で20分の女木島です。21の作品とイベントが展開される予定で、特に体験型の複数のアートを楽しめる「女木島名店街寿荘」が見所となっています。

(河野有紀記者)
「心のマッサージチェアという作品です。取っ手を回しながら、音や雰囲気を楽しめる」

金物を直す妖精の仕事場をイメージしていて、五感で楽しめる不思議な作品です。

ほかにも島の漁で使う道具をモチーフにした作品や、不要になった身近なものを加工し、装飾した作品もあります。

実際に触れることができ、購入できるものもあります。

(アーティスト 中里繪魯洲さん)
「心を開いて真っ白な状態で素直に見て触って感じてほしい」

2010年から3年に1度開かれている瀬戸芸。海外アーティストも多く、国際色豊かなイベントで、今回も33の国と地域から184組のアーティストが、12の島と高松港、宇野港で作品を展開します。

しかし、コロナ禍で事前に来日できないアーティストが多く、日本人アーティストが制作に協力するなどして開幕にこぎつけました。

(河野有紀記者)
「港では看板を設置し、感染症対策を呼びかけている」

そして、懸念されるのが医療体制がぜい弱な島での感染拡大です。

実行委員会では、来場者に検温や体調確認などを行い、万全の態勢で臨むとしています。

(実行委員会会長 浜田恵造香川県知事)
「島ごとの実情に応じた対策を確実に行い、島民に丁寧に説明し、不安を払拭していきたい」

春会期は、女木島、男木島のほか、沙弥島などが中心で、その後、夏会期を経て、秋会期では西讃の島々も加わります。

ウィズコロナ時代の新しいアートイベントを目指し、瀬戸芸は、いよいよ14日開幕します。