岡山放送
2022.02.01
つらいのは1人じゃない…「ヤングケアラー」頑張っているあなたへ【岡山】
介護や看病などが必要な家族の世話を担わざるを得ない子供たち、「ヤングケアラー」。そのヤングケアラーへの理解を深めてもらう活動をする女性が岡山市にいます。
つらいのは1人じゃない…自身もケアラー経験を持つ彼女の伝えたい思いとは。
(冠野真弓さん)
「将来のことを考えた時に、お先真っ暗でしかなくて、なるべく先のことは考えないように…。不安で怖いから、目の前のことだけひたすらやってようと思って転がるように生きていた」
自身の経験をこう振り返るのは、岡山市に住む冠野真弓さん、38歳。冠野さんは、幼少期をヤングケアラーとして過ごしました。
ヤングケアラーは、障害や病気などで家族にケアが必要な人がいることで、本来、大人が担うような家事や家族の世話、介護などを行っている18歳未満の子供たちを指し、
国が中高生を対象に行った調査では、約20人に1人がヤングケアラーだと言われています。
身体的、精神的、経済的に大きな負担がかかり、孤立や学校生活への影響、心身の不調につながるなど、今、全国的に問題になっていて、岡山県内では2021年、総社市がヤングケアラーを支援する条例を初めて制定しました。
(冠野真弓さん)
「目の前にいるお母さんを、どうしたら一緒に安心して暮らしていけるのか、試行錯誤。空気を読んで、どうしたら良いか、自分の中でずっと考えて」
冠野さんは、9歳から精神疾患がある母親と姉の世話をするヤングケアラーでした。
幻聴を聞いた母親を膝の上に抱いて落ち着かせ、息苦しさを訴える姉の呼吸を整えるなどの介助をしながら家事に追われる日々、当時、こうした自分の状況を誰にも相談できませんでした。
(冠野真弓さん)
「これは、人には言っちゃいけないことなんだと。」
「何事もないように、できるだけ隠して、どれだけポーカーフェイスでいられるか、みたいなことを自分に課して、」
「隠すこと=家族を守ることだと思って、その方に尽力していた」
そんな冠野さんに転機が訪れたのは大学生の時でした。
同じ大学に通う看護学科の友人なら自分のことを理解してくれるかもしれない。
冠野さんは、意を決して自身の経験を打ち明けました。
(冠野真弓さん)
「ありのまま聞いてくれた。ただ聞いてもらっただけで、そこにある悩みの現象は、何も変わっていないのに、ただ話した。ただそれだけだけど、自分自身も号泣しながらしゃべって、泣けて。頑張ってきたね。もう十分頑張っているよねと、私に〇をくれて、何か認めてもらえた」
誰かに話すこと、聞いてもらうことの大切さ…。
看護師となった冠野さんは、現在、母親や姉のほか、数年前からは父親の介護もする一方で、講演会や勉強会に参加し、SNSなどを通してヤングケアラーへの理解を深めてもらう活動をしています。
冠野さんがケアを続ける子供たちに伝えたいのは、自身の心の支えになっているあの経験です。
(冠野真弓さん)
「自分1人じゃないということは、知ってほしくて、私も誰にも理解されないと思っていたけど、いたんです。」
「自分がこの人なんか好きだな、安全そうと思う人には、家のことを話しても良いと思うし、話したくなった時に話したら良い。その子のタイミングが来た時が一番」
あなたは1人じゃない…。
かつての自分を救った周りの人の存在が、ヤングケアラーの心の支えになると冠野さんは信じています。
つらいのは1人じゃない…自身もケアラー経験を持つ彼女の伝えたい思いとは。
(冠野真弓さん)
「将来のことを考えた時に、お先真っ暗でしかなくて、なるべく先のことは考えないように…。不安で怖いから、目の前のことだけひたすらやってようと思って転がるように生きていた」

ヤングケアラーは、障害や病気などで家族にケアが必要な人がいることで、本来、大人が担うような家事や家族の世話、介護などを行っている18歳未満の子供たちを指し、




「目の前にいるお母さんを、どうしたら一緒に安心して暮らしていけるのか、試行錯誤。空気を読んで、どうしたら良いか、自分の中でずっと考えて」


(冠野真弓さん)
「これは、人には言っちゃいけないことなんだと。」

「隠すこと=家族を守ることだと思って、その方に尽力していた」
同じ大学に通う看護学科の友人なら自分のことを理解してくれるかもしれない。
冠野さんは、意を決して自身の経験を打ち明けました。

「ありのまま聞いてくれた。ただ聞いてもらっただけで、そこにある悩みの現象は、何も変わっていないのに、ただ話した。ただそれだけだけど、自分自身も号泣しながらしゃべって、泣けて。頑張ってきたね。もう十分頑張っているよねと、私に〇をくれて、何か認めてもらえた」




「自分1人じゃないということは、知ってほしくて、私も誰にも理解されないと思っていたけど、いたんです。」

あなたは1人じゃない…。

