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2022.01.18

12年に1度注目を集める“トラ年を感じる山”とは?登ってみた【香川・東かがわ市】

2022年の干支、「寅」にまつわる旬な話題です。東かがわ市にある虎の名前がつく山を紹介します。

(小林宏典記者)
「虎丸、ご覧のように山に干支の漢字が使われています、トレッキングとしても人気の山ですが、今年は特に特別感が高まっています」

一体、どんな山なのか、虎穴に入らずんば虎子を得ず。とにかく登ってみることにしました。

虎丸山は、東かがわ市のJR三本松駅から南へ約4キロの場所にある標高417メートルの山で、古くから信仰の山として親しまれてきました。

(小林宏典記者)
「虎というと騎虎の勢いとか、虎に翼とか、猛々しいイメージがあるが、すごく登りやすい。気持ちが良い山道が続いている」

そんな虎の勢いにあやかろうという人も。

(登山した人は)
「寅年の初めの登山」
「こんな名前の山があるんだと思って」
「楽しかった。縁起が良かった」

しかし、なぜ虎の名前がついたのでしょうか。

東かがわ市には虎丸山にちなんだものが数多くあります。運動公園に人形劇の劇場、老舗和菓子店にも…。

(巴堂)
「こちらが白とら丸になります」

白鳥動物園の人気者、ホワイトタイガーとコラボした新商品。虎模様のチョコレートパイまんじゅうです。

寅は地域にとって欠かせない存在です。

さて登山は中盤、虎視眈々と山頂を目指します。

(小林宏典記者)
「登り始めて50分くらい、頂上に近づくにつれて、傾斜がきつくなってきました」

山道は中腹に入って様相が一変しました。足元はゴツゴツとした岩も多くなり、虎のイメージに相応しい険しい山道に。

標高370メートルを超え、山頂が目前に迫ると、勾配はさらに急に。崖のような急傾斜が立ちはだかります。虎の尾を踏む思いでロープを頼りに最後の難関に挑みます。

(山頂到着)
標高417メートル、虎丸山制覇です。そして、山頂には瀬戸内海を一望できる絶景が。

戦国時代にはここに山城がありました。その城の築かれた年が寅年だったことが、虎丸山の由来という説があります。

強く逞しい虎に寄せる人々の思いは、いまも昔も変わらないのかもしれません。

(登山した人は…)
「先行きどうなるか分からない時代、前を向いていくしかない。そんな勇気をくれた」

(小林宏典記者)
「山頂まで1時間20分位かかりました。干支のつく山達成感とともに、この絶景を見ると、非常に特別感がある山でした」