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中学テストで「デジタル採点」導入 1時間→20分に 生徒の苦手分野も分析【岡山・玉野市】

2021.07.16

中学テストで「デジタル採点」導入 1時間→20分に 生徒の苦手分野も分析【岡山・玉野市】

教員の負担を減らす取り組みです。テストの答案をパソコンでつけるデジタル採点を、玉野市の中学校が導入しています。学校現場の反応を取材しました。
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(数学 小南航平教諭)
「もう断然こっちのほうが早くできるので、かなりの時短になっています」
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スキャナーでパソコンに読み込んだ生徒の答案用紙。
採点するのはあくまで先生ですが、その採点方法が大きく変わりました。
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(小南教諭 採点方法説明)
「問題1の生徒全ての解答がでてくる。(いったん)すべて〇を選択し、間違えている子だけ×をつければ、この問題すべて採点が終わる」
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国語の文章問題もこの通り。同じ問題を1画面に並べて一気に採点します。
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(国語 福圓岬教諭)
「こっちの問題は、文末に「から」がついてないので、減点していきます」
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〇×だけでなく、△をつけて部分点としての調整もできます。

玉野市教育委員会によりますと、デジタル採点システムは、データ取り込みなどの作業が生じることから、より効率化が見込まれる生徒数の多い学校で使われていて、現在、市内2つの中学校で導入されています。
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(数学 小南航平教諭)
「1クラス1時間かかっていたのが、20分ぐらいに」
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(国語 福圓岬教諭)
「国語は文章題が時間かかるが、前は1クラス2時間だったものが、30分~40分短縮できている」
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教員の長時間労働解消は喫緊の課題です。
48の国や地域を対象に行われたOECD経済協力開発機構の調査によりますと、仕事の時間は、日本の小中学校の教員が最も長くなっているのです。
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(宇野中学校 福本泰久校長)
「アナログの部分とデジタルで変えていける部分が上手にミックスしているのがこのシステムと思う。先生方の時間の使い方に反映されることで働き方改革ができるのではないか」
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(数学 小南航平教諭)
「テストが終わった次の日の授業は採点に追われて、授業の準備ができないことがあったが、余裕をもってできるようになった」
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生徒1人1人の答案に向き合う先生の本分はそのままに、効率化できることは、デジタル機能を活用して。より質の高い教育を目指す先生たちの取り組みが続いています。
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このシステムは、採点後のデータが自動集計されるので、正解率などもすぐにわかるそうで、生徒が何を苦手としているのか、そういった分析にも活用されているということです。