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“ポークショック“ 家計に打撃!アメリカ産豚肉が高い その背景にはいったい何が…【岡山・香川】

2021.06.15

“ポークショック“ 家計に打撃!アメリカ産豚肉が高い その背景にはいったい何が…【岡山・香川】

食卓の強い味方、豚肉の価格が高騰しています。特に高くなっているのがアメリカ産の豚肉で、国産もそれに引きずられるように値上がりしています。どんな背景があるのでしょうか。

トンカツにしゃぶしゃぶ・・・価格も手ごろで食卓に欠かせない豚肉。その価格が高騰しています。

(グランドマート 岡本和恵取締役)
「ァメリカからの輸入減っていてアメリカ産で3割国産で2割原価が上がっている。当店は地産地消がメインだがアメリカ産でいったらこの豚ロース。これは赤字で販売しているのが実際のところ。」

ここ最近、アメリカ産の豚肉で3割、国産で2割程度仕入れ値が高くなっているといいます。

(買い物客)
「困る、豚肉が主流で料理している。」
「多少ならまだ頑張って応援する気持ちも合わせて食べたいなと思う。」

なぜ、アメリカ産の豚肉が高騰しているのか。経済の専門家はこう指摘します。

(第一生命経済研究所主席エコノミスト 永濱利廣さん)
「食肉加工工場が閉鎖して供給量が減っている。一方で経済政策の効果とかワクチン接種で急激に需要が戻り急激に価格の値上がりに結びついている。アメリカではポークショックと呼ばれる。」

ポークショックと呼ばれる急激な価格高騰。アメリカ産の豚肉は「2020年の春の3倍」もの価格で取引されていて、その影響が日本の小売店にも押し寄せているのだといいます。

(第一生命経済研究所主席エコノミスト 永濱利廣さん)
「家畜の餌である穀物の価格も天候不順の要因で上がっている。」

値上げは豚肉だけにとどまらず、牛肉にも影響が出ているといいます。

(グランドマート 岡本和恵取締役)
「大変なんですが、卵にしても豚にしても育ててくれる農家を大事に買い支えるのは大事。少し値上がりしても、その人たちを助ける意味で支えていくことが必要。」

アメリカ産の豚肉の価格は、8月ごろからやや落ち着いてくる見通しということです。