４月１日から２０２１年度がスタートします。その２０２１年度に合わせて商品やサービスの価格を消費税を含めた状態で示す「総額表示」が義務化されます。岡山市内のスーパーでは表示の変更など最後の準備に追われています。

（竹下美保記者）
「こちらの商品税込み価格で１０８円と表示されています。レジで支払いをする時、同じ金額なので消費者にとっては分かりやすくなります。」

税込み価格を明記する「総額表示」。これまでは、２度の消費税の増税による事業者の負担を考慮し、本体価格のみの税抜き表示が認められていましたが、その特例も３１日までです。

（グランドマート　岡本和恵取締役）
「３１日は税込み価格に揃った感じ、皆で力を合わせて何とか間に合ったという感じ。」

岡山県内に３店舗を展開するこちらのスーパーでは、３月から表示の貼り替え作業を進めてきました。貼り替えが必要な商品は８０００アイテム・・・。貼り替えは、全て従業員の手作業です。

（従業員は）
「普段やってない作業が増えているんで大変。」

本体価格のみだったものから、税込み価格を追加していきます。補助金などはないため、システムの変更にかかる費用や印刷代などは店の負担です。

表示に間違いがないかなど、３１日も最後の確認に追われています。

（客は…）
「良かった。税込みで書いてある方が分かりやすい。」
「いいですよ、はっきりして、ずっと消費税抜きで書いてあったが急に上がっているからあれあれ？と思うがしょうがない。」

（グランドマート　岡本和恵取締役）
「お客さんが買いやすい、皆さんにこの価格が税込みでいくらか、分かりやすいのが一番、皆さんに安心して買っていただけるというのが唯一頑張ったご褒美。」

１日の「総額表示」義務化に向け、作業は３１日ぎりぎりまで続くということです。