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2024.04.22

不登校の中学生 教育支援と居場所づくりを…岡山県が岡山御津高校内に支援センター開設【岡山】

岡山県は2024年4月、高校進学を目指す不登校の中学生のための支援センターを岡山市の高校に開設しました。

岡山県で不登校となっている中学生の数は2279人。その生徒たちの居場所となる支援センターが4月、岡山市北区の岡山御津高校に開設されました。

(戸田奈沙 記者)
「校舎の3階でスタートしたのが不登校の中学生が通うマイプレイス。中には広くリラックスできる空間が広がっています」

県が開設した教育支援センター「マイプレイス」は県内に住み高校進学を目指す不登校の中学生が対象で現在4人の生徒が通っています。相談員など3人のスタッフが常駐していて個別学習や読書など活動内容を自分で決めて過ごすことができます。

(岡山県教育支援センター 近田有さん)
「学校に通えていない生徒の場所なので、学校らしさをできるだけ少なくして居心地の良い場所を目指している」

県内の不登校の中学生はここ数年増加傾向で、2022年度では1000人当たり30人を超えています。岡山御津高校ではほかにも2025年度からの入試で不登校の生徒を対象に通信制課程を取り入れる「フレックス制」の導入が決まっていて生徒の多様な学習ニーズに応えています。

(岡山県教育支援センター 近田有さん)
「中学校に今通えていない生徒だが、学校という場所を諦めず自信を取り戻しながら社会的自立につながれば」

マイプレイスを利用した日は在籍する中学校の判断で「出席扱い」になるということで県は進学意欲を高める手助けになればとしています。