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2024.04.08

津山市の公立小学校で「学年担任制」導入の狙いは 複数の“担任”に児童は期待 保護者はどう見る【岡山】

津山市の小学校では新しいスタイルの学年がスタートです。市内すべての公立小学校で複数の教員が連携して学年全体を担当する「学年担任制」が導入されました。

津山市の林田小学校では始業式で松本卓校長が「学年担任制」について児童たちに説明しました。

「学年担任制」は教員1人によるクラス担任ではなく複数の教員が協力して学年全体を担当するものです。児童は複数の教員から多角的な指導を受けることができ、学校側は教員1人1人の負担の分散を図ります。

式のあと、各学年の担任が発表され、児童たちに複数の教員が紹介されました。

(児童は…)
「知識も増えるし、良いことがたくさんあると思う」

(保護者は…)
「一人の先生ばかりよりも、たくさんの先生に接した方がコミュニケーション能力も高くなると思う」
「先生によって指示や考えが違って、こう言われたのに別の先生は違うことを言うなど、そういうところは心配。気になる」

2024年度から津山市のすべての公立小学校の全学年で導入されたこの「学年担任制」市によりますと、市町村単位の全校で導入されるのは珍しく、県内では初めてだということです。

市は2年前から一部の学校で試験的に導入していて、教員の時間外勤務時間が導入前と比べ月平均で約2時間、軽減されたということです。

(津山市教育委員会学校教育課 石原智則課長)
「(子供たちは)先生が入れ替わることで新鮮な気持ちで授業や学校生活に取り組めている。(教員は)子供たちの様子や変化を早く見取れるため、より生徒指導の体制が充実してきた」

市教委は今後、制度の成果や課題をまとめ他の自治体と共有していくということです。