現職の高松市議会議員の男が水路工事などの入札を巡り、土地改良法違反の収賄容疑で逮捕されたことを受けて、香川県の池田知事は県内の土地改良区に対し指導を強化する方針を示しました。

４月８日の定例会見で明らかにしたものです。この事件は現役の高松市議会議員の小比賀勝博容疑者（７３）が自身が理事長を務める土地改良区の入札を巡り、便宜を図った見返りに賄賂を受け取ったとして土地改良法の収賄の疑いで４月３日に逮捕されたものです。

（香川県　池田豊人知事）
「適正な契約は発注者である土地改良区が責任を持って行うのが基本だが、今後、県の方でより適正化が図られる必要な対応をしないといけないと考えている」

池田知事はこのように述べたうえで県内９７の土地改良区に対し理事長や役員、職員に対するコンプライアンス研修を実施するほか、業者の選定方法に関して落札する過程を担当者以外の複数の目でチェックするよう指導を強化する方針を示しました。

一方、小比賀議員は８日午後、市議会の白石議長あてに辞職願を提出し受理されました。理由は、一身上の都合としています。