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2024.04.04

自費では約3万円の子宮頸がんワクチン接種 公費助成“キャッチアップ期間”終了迫る【急上昇N 岡山】

今、関心の高い話題を詳しく解説する急上昇ニュースです。今回は子宮頸がんワクチンについてです。担当は森岡さんです。

(森岡紗衣記者)
まずはこちらの数字をご覧ください。1万700人。これは2023年の1年間に子宮頸がんと診断された女性の数とされています。一生のうちに子宮頸がんと診断される女性は76人に1人とも言われています。
この子宮頸がん、ワクチンでの予防が可能とされています。現在は小学6年生から高校1年生までの女性が定期接種の対象で、公費でワクチンを接種することが出来るのですが、2024年度末までは、公費で接種できる年代が拡大されています。

(ウィメンズクリニック・かみむら 上村茂仁院長)
「(子宮頸がんで毎年)2000人~3000人が亡くなっている。20代・30代が一番多い」

毎年、約3000人の女性が命を落とす子宮頸がん。子宮の入り口部分にできるがんで20~50代の幅広い年代の女性に発症します。早期に発見すれば治療が可能ですが、初期段階では自覚症状がないことがほとんど。大気中に広くまん延しているヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因で、性交渉によって感染します。

子宮体部にできる子宮体がんにはワクチンは存在しませんが、子宮頸がんはワクチンを接種すれば高い確率で予防できます。

日本では子宮頸がんワクチンは2011年から公費負担で接種できるようになり、現在、小学6年生から高校1年生までが定期接種の対象で、半年かけて3回接種する必要があります。

2022年から2024年度末までの3年間は、過去にワクチン接種を逃した、16歳から27歳までの女性も公費で接種することができます。

(ウィメンズクリニック・かみむら 上村茂仁院長)
「キャッチアップ(取り戻す)期間といって、無料で接種できていた期間が来年(2025年)の3月31日で終わる。接種は半年かけて打つので、今年(24年)の9月までに1回目を接種しないと無料で受けられない。自費では1本2万8000円から3万円かかる。3回打つと10万円近くかかる」

キャッチアップ期間が設けられたきっかけは、2013年から2021年まで、国がワクチン接種を個別に勧めることを差し控えたため。接種後に、副反応で体調不良を訴える声が目立ち始めたことが大きな要因です。

しかし、2021年にワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが改めて確認され、2022年4月から国の積極的推奨が再開されました。

(ウィメンズクリニック・かみむら 上村茂仁院長)
「ワクチンによって副反応が出た人は実際にいるので、その人たちを無視できない。全てのことを話したうえで、自分で判断してもらうことが大切」

子宮頸がんワクチンのキャッチアップ期間の対象は1997年4月2日~2008年4月1日生まれの人で過去に合計3回のワクチン接種を受けていない女性が対象です。

(中塚美緒キャスター)
「ちょうど私が98年生まれなので、キャッチアップ世代の対象」

ワクチンは半年かけて、3回の接種が必要となるため、2024年の9月末までには1回目を接種を受けないと公費助成が受けられません。

一方で副反応など不安な思いを抱えて、接種を踏みとどまる女性も多いのも現状です。そこで実際にキャッチアップ期間を利用してワクチン接種をした女性の声を聞きました。

この日、子宮頸がんワクチン接種のため病院を訪れた20歳の女性。接種は2回目です。

(接種2回目の20歳の女性)
「ネットで以前、ワクチンを打てなかった人が(無料で)打てることを知って来た。1回目が大丈夫だったので、2回目も体調が悪くなることはないかなと思っている」

Q:痛みはどうですか?
「注射なので刺されて痛い。(1回目も)打った直後は痛かったが、体調が悪いとかは特になく注射で刺された痛みで終わった」

23歳の女性は別の目的で来院しましたが、子宮頸がんワクチンにも関心があり、医師の説明を受け、ワクチン接種を決めました。

(23歳女性 初接種の様子)
「そんなに痛くない」

(ウィメンズクリニック・かみむら 上村茂仁院長)
「筋肉注射なので痛い方のワクチンだと思う。痛みの時間は長くても1日で、運動に影響の出るほどではない人が多い」

(ウィメンズクリニック・かみむら 上村茂仁院長)
「自分の意志でワクチンを打ちたいという人には打ってもらう。痛いから嫌だ、でもいい。自分は怖いからやめようという人に無理やり打たせない」

(森岡紗衣記者)
今回取材したウィメンズクリニック・かみむらの上村茂仁院長は「ワクチンを打つ打たないの判断は個人の自由だが、接種を逃した人のためにキャッチアップ期間があることは知ってほしい」と話していました。

ワクチンを打つ打たないの選択は個人の自由だが、婦人科での定期検診は子宮頸がんだけでなく、子宮筋腫や卵巣の異常など他の病気を発見するきっかけにもなりますので、年に一度は検査を受けることがとても大切です。