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2024.03.28

遮断機が下りていない状態での列車通過トラブル相次いだ「ことでん」24年度の安全投資策を発表【香川】

高松琴平電気鉄道「ことでん」で、遮断機が下りていない状態で列車が通過するトラブルが相次いだ問題で、ことでんは3月28日、2024年度の安全投資などについて発表しました。

(ことでん 植田俊也社長)
「新年度(2024年度)は安全投資を増額するだけでなく、ソフト面も含めて、全社一丸となって、安全・安定輸送の信頼回復に取り組む1年になる」

ことでんの植田俊也社長は28日の会見で、このように話しました。

この問題は、2023年度、ことでんで遮断機が下りていない状態で列車が通過したトラブルが3件発生したものです。

ことでんが四国運輸局に提出した報告書によりますと、耐用年数を大幅に超えて使用していたことによるヒューズの破断や、暑さによるブレーカーの遮断などが原因とされています。この再発防止策として交換が必要な保安設備680カ所の更新が2024年6月末までに完了する予定です。

また夏場の高温対策では274の踏切全ての器具箱に遮熱塗装を実施するということです。そして、2024年度の安全投資で総額11億9800万円を計上し、このうち2億5300万円を踏切設備の更新などに充てるとしました。

このほか、高松市の太田駅と仏生山駅の間に整備される新しい駅の開業に合わせて、琴平線の高松築港駅から仏生山駅の複線化を2026年度までに目指す方針を示しました。