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2024.03.27

元高校球児を襲った脳出血…出会ったパラアーチェリーで初のパラ五輪の舞台へ 大江佑弥選手の決意【岡山】

2024年8月に開幕するパリパラリンピックへの出場が内定しているアーチェリーの大江佑弥選手(35)。倉敷市玉島支所で勤務するかたわら、本番に向けて練習に励む大江選手を取材しました。
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口を使って矢を射るのは、パラアーチェリーの大江佑弥選手。先端に滑車のついた弓を使うコンパウンドの部門の選手で、2023年11月のアジア大陸選考会で優勝し、パリパラリンピックへの出場が内定しました。
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(大江佑弥選手)
「パリパラリンピックは本当に自分にとって目標としていたし夢でもある。本当に大舞台だと思っている」
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もともと野球少年だった大江選手。
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高校時代は甲子園を目指し、名門・倉敷商業でレギュラーとして活躍しました。
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しかし27歳までに3度の脳出血を発症、右半身がマヒする後遺症が残りました。その時に出会ったのがパラアーチェリーでした。
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(大江佑弥選手)
「水泳とか陸上とかあったが、どれも世界を目指せそうにない。そんな時見たのが弓を口で引いている人の写真。これだったら私でもできるのではないか、と興味を持ったのが始まり」

8年前にアーチェリーを始めた大江選手は、昼間は倉敷市の玉島支所に勤務しています。
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仕事が終わり、毎日1時間以上、黙々と矢を射る練習を重ねています。
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この日は競技の半分の距離25メートルでの練習でしたが、すべての矢が、的の中心の10点部分に刺さります。
0327 パラアーチェリー大江選手09後援会も立ち上がり「地元の応援のおかげでここまで来られた」と話す大江選手。今回が初のパラリンピックの舞台です。メダル獲得に意欲を見せています。0327 パラアーチェリー大江選手10
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(大江佑弥選手)
「多くの方に支えてもらってここまでやってくることが出来たので、まずは皆さんに結果で恩返しする。私が楽しんでいる姿を見て、皆さんに感動と勇気を与えていけたらと思う」
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4月から本格的な競技シーズンに入る大江選手は、国内や海外の大会に出場しながら本番に向けて調整していくということです。