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2024.03.06

三豊市のコミュニティバスでEVバス本格導入に向けた実証運行 フル充電で290キロ走行可能【香川】

三豊市は市民の足であるコミュニティーバスを電動車両にするEV化の実証事業を始めました。自治体が運営する路線バスで、EV化に挑戦するのは、岡山・香川で初めてとみられます。

市内にお目見えしたのは、福岡県のメーカーが製作したEVバスです。

(前川裕喜記者)
「車両にはマフラーのような排気口はなく電気で動いているのが分かる」

モーターで駆動する29人乗りのバスは、フル充電で最大290キロ走行でき、ディーゼルエンジンのバスと比べて二酸化炭素の排出が半減できるということです。

運営する市の関係者やEV関連の事業者などが出発式を行った後、実証運行がスタートしました。

(前川裕喜記者)
「このバスはモーターで動いているので静か。従来のディーゼルタイプのバスと比べても振動が少ないのが分かる。快適な乗り心地と言える」

実証運行は約25キロを1日4往復する1路線で行われ、運賃はこれまでと同じ100円です。将来的に12すべての路線で導入できれば脱炭素に一定の効果が期待できますが、市では別の効果も狙っています。

(三豊市 山下昭史市長)
「脱炭素はEVバスを導入したから劇的にできる訳ではないがこれを走らせることで(脱炭素への)市民意識の醸成はできる。路線を広げたり台数を増やしたりすることも視野に入れている」

実証運行は3月30日まで行われコストや脱炭素の効果を検討した上で、2024年度の本格導入を目指します。