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2024.02.23

過去最多の9300人がエントリー 「四国遍路の世界遺産登録」へ機運高まる【香川・さぬき市】

3連休初日の2月23日、四国遍路の世界遺産登録に向けて、地元の人たちが歩きながら遍路道を一斉点検する毎年恒例のイベントが、さぬき市などで行われました。

このイベントは、四国4県の約1200キロの遍路道について、歩きながら危険な場所がないかやトイレがあるかなどを一斉に点検するもので、地元の人を中心に過去最多となる約9300人がエントリーしました。

このうち、さぬき市の86番札所、志度寺を回る区間には、香川県の池田知事も参加し、遍路道沿いの建物などを点検していました。

(香川県 池田豊人知事)
「風情がある昔の建物が残っているので、なんとかいい人に引き継いでもらって守っていくのが大事」

あいにくの空模様となりましたが、参加者は、遍路文化を学んだり仲間との会話を楽しんだりしながら、自分たちのペースで遍路道を歩いていました。

(参加者は…)
「世界遺産に向けてすごく盛り上がっていると思った。みんなでしゃべりながら楽しく歩けた」
「こんなに盛り上がっているのは初めてだったのでうれしかった」

世界遺産の登録には地域コミュニティーの積極的な参画が必要だということで、イベントを主催したNPOでは、こうした取り組みを通じて登録への機運を高めていきたいとしています。

(遍路とおもてなしのネットワーク 半井真司理事長)
「1万人近い人たちが参加するというのは世界遺産登録に向けて大きな後押しになる」

イベントでは甘酒の接待なども行われ、主催者は2025年は1万人の参加者を目指したいとしています。