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2024.02.14

観音寺市の高松道スマートIC整備地に遺跡 ”昔の住居跡”発掘調査進む…工事への影響は?【香川】 

2025年度末の供用を目指す観音寺市のスマートインターチェンジの整備地で、整備とは直接関係しないある調査が進められています。今後の影響はあるのでしょうか。

(前川裕喜記者)
「四国の大動脈の高松自動車道です。すぐ近くの田んぼが掘り下げられ、ある調査が進められている」

スマートインターにつながる市道の整備地。柱を立てていたとみられる数十センチの穴や土器などが出土していて、昔の住居跡だと考えられています。「黒島遺跡」と名付けられ、2023年12月から観音寺市の教育委員会による調査が続いています。

(観音寺市教委 文化振興課 丸本啓貴主任)
「付近に弥生時代や古墳時代の集落があるので観音寺市の歴史にとっても貴重な事例だと思う。遺跡を評価するために内容を確認したい」

この場所で、高松道のスマートインター整備が決まったのは2020年。このインターによって、市の中心部から高松道へのアクセスが最寄りのさぬき豊中インターより数分短縮でき、市内への企業誘致も期待されています。

全体の整備費は31億4000万円。市道整備など含めた市の負担額は13億7000万円となる事業ですが、想定外の遺跡調査で影響は…。

(観音寺市 佐伯明浩市長)
「もちろん遺跡は大事だと認識しているがやはり市内の経済発展、交流人口を増やして活気を戻すためにもスマートインターの重要性も認識しているのでバランスを取りながら進めたい」

市は予定通り2025年度末の供用開始を目指していて、今後の調査の結果が注目されます。