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2024.02.06

目がかゆい…10代の半数が「スギ花粉症」 学校生活にも影響が 早めの診断と治療を【岡山・香川】

2月に入り、いよいよ突入する本格的な花粉シーズン。実は今、子供の花粉症患者が増えているといいます。

岡山市では1月から新たに小学生の医療費が無料となり、検査や治療も受けやすくなっています。

(5歳の子供の母親)
「きょうも見ていたら目がかゆそう。同じ保育園の子供も花粉の時期になると目をこする。大人と一緒でスギとかヒノキとか」

(8歳の子供の母親)
「ちょっと目がかゆい?(子供「うん」)花粉かなと思っている」

今、子供にも増えている花粉症。2019年のデータをみると、5歳から9歳では、約3割。10歳から19歳では約半数がスギの花粉症にかかり、20年前と比べ大幅に増えています。

岡山市南区のみやはら耳鼻咽喉科では早めの対策を呼びかけています。

(みやはら耳鼻咽喉科 宮原孝和理事長)
「鼻水、くしゃみ、鼻血。幼稚園・保育園・学校生活でこういう症状があると生活過ごしにくい。絶対に早いうちから診断を受けて治療するのがいい」

1月に岡山市が小学生の医療費を無料にしたことで、岡山・香川ともに全ての市町村で小学生以下の医療費が無料になりました。

宮原医師が導入しているのは、指先からごくわずかな血液を採ることでスギ花粉など41のアレルギーの有無を検査できる機器。痛みがわずかな上に結果が30分で出るため需要が高く、子供を含め、毎月約190件検査しているといいます。結果が陽性だった場合、治療方法は?

(みやはら耳鼻咽喉科 宮原孝和理事長)
「スギのエキスの入った錠剤。舌の下に置いて1分間。スギのエキスを体が異物と感じなくなってオッケーになる」

スギのエキスの錠剤を毎日、口の中に1分間含む「舌下免疫療法」。あえてアレルギー物質を取り込むことで体が慣れて根治が期待できるといいます。

(みやはら耳鼻咽喉科 宮原孝和理事長)
「すごく良くなったとか、薬の量が減ったとか、約9割の成功率と言われているのでいいと思う。特に子供は春のグズグズの頻度が減れば快適に学校生活を過ごせる」

岡山県では例年よりも多く飛散すると予想される2024年の花粉。子供の花粉症についても注意する必要がありそうです。