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2024.01.11

長島愛生園で見たハンセン病患者の「解剖録」の印象は…獨協医大研究グループが検証【岡山・瀬戸内市】

瀬戸内市の国立ハンセン病療養所、長島愛生園に残る入所者の解剖録について、医学的な検証を進める大学教授らが、1月11日、園を訪問し解剖録の実物を確認しました。

長島愛生園を訪れたのは獨協医科大学の准教授、木村真三さんとドイツの医師で特任教授のヴォルフガング・ローラント・アーデさんの2人です。木村さんは、大伯父の仙太郎さんが園に入所していて、2022年、解剖録の開示を全国で初めて求め、解剖録はその後、一般公開されました。

木村さんの研究グループは、療養所の解剖の実態について、治療の変遷と照らし合わせながら解剖は必要だったかなど医学的な検証を進めていて、2023年、国の研究事業に選ばれました。11日は解剖録に記載された古いドイツ語の翻訳を担当するアーデさんが、初めて解剖録の実物を確認しました。

(獨協医科大学 ヴォルフガング・ローラント・アーデ特任教授)
「コピーは読みにくかったが実物は読みやすい。実物を見て医師がちゃんと書いている印象が強くなった」

長島愛生園には1834人分の解剖録が保存されていて、検証に必要なデータの打ち合わせも行われました。

(獨協医科大学 木村真三准教授)
「これから先もっと調べていこうという医学者が出てくるかもしれない。そのためにも重要な一歩」

(長島愛生園 山本典良園長)
「第三者が検証するのは非常にありがたい。個人情報の問題を何とか解決して、解剖録の中身をきちっと検証してもらえれば」

研究グループは、2025年度までに検証結果をまとめることにしています。