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水が届かない避難所で懸念される感染症 現地で支援の岡山市・AMDA調整員が掲げる被災地の課題【岡山】

2024.01.11

水が届かない避難所で懸念される感染症 現地で支援の岡山市・AMDA調整員が掲げる被災地の課題【岡山】

能登半島地震の発生から1月11日で10日。岡山市の国際医療ボランティア団体、AMDAは発生直後から被災地で支援にあたっていますが、避難所の衛生面などで課題が山積していると指摘します。

(AMDA調整員 大西彰さん)
「避難所での生活が一週間を越えて感染症にかかる人が多くなってきた。胃腸炎などお腹を下す人など」

石川県輪島市の輪島中学校の保健室に救護室を設け医療支援を行っているAMDA。校舎ではまだ多くの人が避難生活を送り車中泊をしている人もいるといいます。

(AMDA調整員 大西彰さん)
「水が止まっていると手洗いができない。汚染された手で他のところを触ってしまうとノロウイルスや胃腸炎など起こりうる。(Q:水が止まっていることの感染へのリスクは)大きい、こんなに大きいとは思わなかった。なんとか乗り切ろうと抑え込んではいるが、他の避難所ではかなり大変なところもある」

避難所では感染症の患者の場所を区別したり、被災者たちと手分けしてトイレの掃除を行うなどして、できるかぎりの感染症対策を行っていますが、今後の新たな課題にも懸念を示します。

(AMDA調整員 大西彰さん)
「これからゴミが大量にでてくるのではないか。それをどう処理するかが課題となってくる」

石川県によりますと、1月11日午後2時現在の時点で死者は213人、安否不明者は37人。避難所には2万6000人を超える人が身を寄せているということです。