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2023.12.18

竹久夢二が描いた“幻の美人画”「アマリリス」所在不明期間を経て巡回展を前に報道陣に公開【岡山】

美人画で知られる瀬戸内市出身の画家・竹久夢二の生誕140年を記念した巡回展が2024年に開かれるのを前に、長らく所在が分からなかった幻の美人画が12月18日、報道陣に公開されました。

大きくしなやかな手に憂いを帯びた瞳、そして女性の顔とほぼ同じ大きさで描かれたアマリリスの花。大正時代に活躍した瀬戸内市出身の画家・竹久夢二が描いた油彩画『アマリリス』です。

1918年から翌年の間に制作されたとされていて、夢二が作品を寄贈した東京の菊富士ホテルが1944年に閉館して以降、所在が分からなくなっていました。

2022年12月、東京にある画廊から夢二郷土美術館が買い取ったもので、18日の会見で夢二が海外で行った外遊スケッチと合わせてお披露目されました。これらの作品は24年6月から全国5か所の美術館で開かれる生誕140年を記念した巡回展で展示されます。

(夢二郷土美術館 小嶋光信館長)
「内に輝きを秘めた女性の絵とアマリリスの花。素晴らしい、とても美しい絵だと思う」

(夢二郷土美術館 館長代理 小嶋ひろみ学芸員)
「今まで知らなかった夢二、もっと知りたい夢二を探る、非常に大規模な展覧会となる。ぜひ楽しみに巡回展に来館してもらえれば」

巡回展は2024年6月1日に東京都庭園美術館から始まり、岡山では夢二郷土美術館で24年9月7日から開かれます。