香川県出身者として初めて文化勲章を受章した有機合成化学者の玉尾皓平さんが、１１月２４日、生まれ育った観音寺市の佐伯市長を表敬訪問しました。

午前１０時半ごろ、観音寺市役所に到着した玉尾さんは、職員や同級生、約１００人の大きな拍手に迎えられ佐伯市長から花束を受け取りました。このあと、佐伯市長と同級生らを前に文化勲章を首からかけるなどして受章を報告すると同級生から「似合っている」などと声をかけられていました。

玉尾皓平さんは、観音寺市出身の８１歳、観音寺第一高校から京都大学に進み、有機合成化学者として新反応の発見や新化合物の生成に成功するなどの優れた成果を上げてきました。こうした功績が認められ、１１月、香川県出身者として初めて文化勲章を受章しました。

（文化勲章を受章　玉尾皓平さん）
「国内最高の名誉をうれしく思っている。あまりにもすごい歓迎を受けてびっくりして、言葉にならないくらい感動している」

（観音寺市　佐伯明浩市長）
「第２、第３の文化勲章をもらえるような素晴らしい学者を輩出できるような教育行政を進めていきたい」

現在、愛知県の豊田理化学研究所で所長を務めている玉尾さんは、母校の生徒による研究所の見学の受け入れを続けていて、今後も観音寺市から化学の道へ進む若者を輩出する手伝いをしていきたいと話していました。