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2023.11.20

料理人の知恵や挑戦も垣間見え…江戸時代の殿様向けレシピ集「殿様の御馳走帖」お披露目【岡山】

岡山後楽園の新たな魅力を発信しようと、後楽園でかつて殿様にふるまわれた料理のレシピ集が作られ、11月20日、関係者にお披露目されました。

江戸時代に岡山藩主などが食べた料理のレシピを集めた「殿様の御馳走帖」。これは、県郷土文化財団や後楽園魅力向上委員会などが後楽園の新たな魅力を発信しようと共同で制作したもので、140年間の後楽園の記録がまとめられた「御後園諸事留帳」に基づいて、41品の料理のレシピが再現されています。

瀬戸内海で取れたタイの刺身。当時は日本酒に梅干しとカツオを入れて煮込んで作る煎り酒が調味料に使われていました。20日は関係者約10人が食材や調理方法などの特徴の説明を受けながら試食しました。

(試食した人は…)
「煎酒がおいしかった」
「今よりも自然な感じで、しっかり味がついている。殿様になった気持ち」

(岡山県後楽園事務所 石井謙次所長)
「単に殿様が食べた豪華な料理ではなく、工夫された料理人の知恵、どれだけおいしく食べられるかなど挑戦しているのがよく分かるので、そういう点を楽しんでもらえたら」

完成したレシピ集は、財団の事務所で購入できるほか、オンラインでも販売されています。