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2023.11.08

新型コロナ”5類移行”から半年 懸念されるインフルとの同時流行はどうなる?専門家に聞く【岡山】

新型コロナウイルスが5類に移行し、11月8日で半年です。専門家はこれまでに医療現場がひっ迫するような流行は起こらなかったと分析する一方で、この冬、インフルエンザとの同時流行に注意をよびかけています。

新型コロナウイルスが5類に移行された5月8日以降、1医療機関あたり感染者数のピークは岡山県は9月第1週で17.45人、香川県は8月第2週で19.83人となりました。

岡山県では外来診療を行う医療機関を5類移行前の約1.5倍となる1029ヵ所に増やして対応し病床数が不足するなどの医療現場のひっ迫には至らなかったということです。

(関西福祉大学 勝田吉彰教授)
「第9波という言い方はどうかと思ったが、それは適切な言い方となってしまったということ」

最新の感染者数は岡山・香川ともに2人台にまで落ち着き感染症を専門とする関西福祉大学の勝田吉彰教授は9月末頃までに第9波は落ち着いたと分析した上でこれから冬場にかけて第10波に入ると予想しています。

(関西福祉大学 勝田吉彰教授)
「一旦かかったり、ワクチンなどで抗体ができた人に再びかかってしまうということがある」

今、猛威を振るっているインフルエンザ。1医療機関あたり感染者数は岡山で9.71人、香川で16.9人と新型コロナを大きく上回っていて県内全域に流行注意報が発令されています。

このシーズンとしては岡山では過去10年間で、香川では1999年以降、最も早い発令で冬場の同時流行が懸念されています。

(関西福祉大学 勝田吉彰教授)
「気温と湿度が一緒に下がる。これは夏以上に問題なことで、それによって私たちの体、特にのどの粘膜が荒れる。もはやコロナだけでなくインフルエンザや通常の風邪を含めた様々な病原体が細胞に入ってしまいやすい」

基本的な感染対策はどちらのウイルスも同じです。手洗いやうがいなどこまめな消毒、室内の定期的な換気や体調管理を徹底し、冬の流行時期に備え意識を高めていく必要があります。