OHK 8Ch

  • LINE友だち追加
浄水場から検出の「有機フッ素化合物」健康リスクは?家庭でできる対策は?京大・原田准教授に聞く【岡山】

2023.10.17

浄水場から検出の「有機フッ素化合物」健康リスクは?家庭でできる対策は?京大・原田准教授に聞く【岡山】

岡山・吉備中央町で検出されたPFOSとPFOAとはどんな性質のものなのか。そして健康への影響などについて、環境衛生学の専門家に聞きました。

(京都大学 原田浩二准教授)
「PFOSは半導体製造や撥水加工、PFOAはフッ素樹脂の製造などに使用される。PFOS・PFOAは比較的水に溶けやすいという性質がある。(浄水場では)地下水をくみ上げて使用していることからおそらく地下水にどこからか入り込んだと思われる」

京都大学大学院の原田浩二准教授はこれらの物質による人への健康リスクについてこう話します。

(京都大学 原田浩二准教授)
「血液中のコレステロールが上昇する。甲状腺に関わる病気、妊娠高血圧症候群、腎臓がんの確率が上がることなどが複数の研究で示されていることから懸念すべきだと言われている」

一方で、これらの影響についてはまだ確定的な知見はないということです。

(京都大学 原田浩二准教授)
「きょうあすで何らかの影響が現れることはない。長期的な対策が健康リスクを下げることにつながる」

では、どのような対策を取ればいいのでしょうか。

(京都大学 原田浩二准教授)
「手を洗ったり風呂に入るなど皮膚を通って体内に入ってくる量はわずかといわれている。しっかり飲み水などを対策すれば摂取量を下げることができる。加熱では除去できないので簡易的なものでいいので活性炭を使った浄水器などは効果がある」

原田准教授は、早急に物質の流出源を特定する必要があると指摘しています。