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2023.10.10

うどんの聖地・香川が全国のラーメンの「ふるさと!?」 麺文化と共にある讃岐の心【さぬきのプラス】

知っていると得する香川の豆知識を紹介する「さぬきのプラス」。香川はうどんだけでなく、全国のラーメンの「ふるさと」であることをご存じですか。一体どういうことなのか、取材しました。

(前川裕喜記者)
「千葉の中華蕎麦とみ田や奈良の天理スタミナラーメン。皆さんご存じの名店のお土産ラーメン。実はこれらは香川県で作られています」

生ラーメンを製造する綾川町のアイランド食品。従業員約90人のこの企業は、全国各地のラーメン店の味を再現するパイオニアです。現在のラインナップは約200種類、全国どこの土産物店でも目にすることができます。売り上げは、約30億円に上りました。最近では岡山の人気店、「小紫」の味を再現し話題となったところです。

人気を支えているのがスープの再現力。そこにはラーメンを愛する開発担当者の努力があります。

(アイランド食品 開発担当 成木翔太さん(29))
「この(試飲の)作業を1日に20回、多いときで30回。トータルで1日にラーメン2杯分くらい(飲む)。喉はめちゃくちゃ渇く。甘いものがほしくなり、チョコレートを常備」

開発は長いものだと2年。こだわりを持つラーメン店の店主と微妙な塩分のバランスを何度も話し合い、試作は100回を超えることも。苦しい開発であればこそ喜びもひとしおです。

(アイランド食品 開発担当 成木翔太さん)
「エゴサーチではないが、苦労した商品を調べる。おいしい、味が似ている、(店の味を)思い出したという言葉が励みになる」

うどんの聖地、香川でラーメンにこだわるのは理由があります。

うどんの製麺企業から枝分かれする形で1986年に創業。しかし県内では同業者がひしめき合い、生き残るための道がこれだったのです。

(アイランド食品 久保田啓介専務(38))
「面白く差別化できる商品を作りたいとラーメンに。全国を食べ歩きしながら研究して始めた」

そして今、県内の製麺企業でトップの売り上げを記録するようになりました。そのベースにはうどんから受け継いだ麺文化へのリスペクトがあります。

(アイランド食品 久保田啓介専務)
「麺が好きなのが讃岐人。そういう心を持って全国に伝えたい」

麺文化と共にある讃岐の心。密かに、そしてしたたかに、ラーメン業界を席巻しています。

この企業ではほとんどの都道府県のラーメンを商品化していて、どこの土産物店でも商品が並べられているそうですよ。取材した記者がこの夏、青森県を旅行した際もその光景を目にしたそうです。