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2023.10.02

島の新たな足…乗り合いの電気自動車「グリーン・スロー・モビリティ」本格運行始まる【香川・三豊市】

高齢化や人口減少が進む三豊市の粟島に、先進技術を活用した新たな「島の足」が誕生です。実証実験が進められていた電気自動車の本格運行が10月2日から始まりました。

(河野有紀記者)
「本格運行が始まったこちらのグリーン・スロー・モビリティは、環境にやさしい電気自動車でドライバーを含めて7人が乗ることができます」

三豊市の沖に浮かぶ人口約150人の粟島には、これまでバスやタクシーなどの交通手段がありませんでした。その問題を解決しようと市が2020年に導入したのが、電気自動車の「グリーンスローモビリティ」です。

約3年間の実証実験を経て、運行日は週4日、1日3便に決定。料金は年間パスポートが1500円、1日乗車券が500円などとなっています。島の玄関口、粟島港を中心に集落や観光地を結ぶルートとなっていますが、ルート内であれば停留所以外でも自由に乗り降りできます。

(島民は…)
「雨が降ったりした時に便利」
「車が無い人は助かっている」

(島民ドライバーは…)
「頼りにされるとやりがいもあるし、楽しい」
「観光客が飛び込みで乗ってくるので、島の人間が案内する。ここが名物とか、ここが良いとか。そういうメリットもある」

瀬戸内国際芸術祭の開催などで、観光地としての人気も高まっている粟島。三豊市は多くの人に新たな交通手段を活用してもらい、島のさらなる活性化につなげたいとしてます。