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2023.09.21

”議場でネクタイ着用求めた”議長不信任…混乱の観音寺市議会最終日 補正予算案は無事可決【香川】

議長への不信任決議案が可決されるなど混乱状態にある9月定例観音寺市議会が921日最終日を迎えました。市の補正予算案の審議に影響が懸念されましたが、特別な措置を取って無事に可決されました。

最終日の21日も篠原和代議長に議員辞職を求める動議があり、本会議が途中で止まる事態となりました。混乱の発端は議会初日の8月31日。議員にクールビズを通達しているのにネクタイの着用を求めたとして、議長への不信任決議案が賛成多数で可決されました。

議長は事実と異なるとして辞職せず2023年11月までの任期を全うする考えです。これに対し一部の議員が問題行動は他にもあるとして本会議を欠席するなど反発し審議に影響が出ていました。9月11日には佐伯市長が事態の収拾を求めて申し入れも行っています。

(観音寺市議会 篠原和代議長)
「議長をやめないと議会をボイコットすると数の論理による脅しに屈していたのでは観音寺市議会の未来はない。観音寺市議会が全国から笑いものになっていることは陳謝する」

21日は議長に代わり、副議長が審議を進行する特別な措置を取って再開、動議は反対多数で否決されました。また約2億5000万円の市の補正予算案など19議案は賛成多数で可決されました。

(観音寺市 佐伯明浩市長)
「市民生活に直結する議案ばかりなので議決してもらい感謝。一日も早い(議会の)正常化を望むばかり」

(前川裕喜記者)
「何とか可決された数々の議案。これで市民生活への影響は回避されました。ただ議会が正常化したとは言えず今後運営への懸念が続きそう」