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2023.06.14

夏の始まりは被災地・倉敷市真備町の夜空に…県内唯一の花火工場で花火玉の生産が大詰め【岡山】

夏の花火シーズンを前に、岡山県内唯一の花火工場では花火玉の生産が大詰めを迎えています。

満天の夜空を彩る花火。新型コロナがまん延した2020年からの2年間はほとんどの花火大会が中止となり、打ち上げられるのは、密集を避けたサプライズ花火だけになりました。

(森上煙火工業所・森上真夢社長)
「(来る)連絡が全て中止だったのでその時はしんどかったけど、地域を盛り上げるために祭りはしないが花火は上げて盛り上げることはできないかと(相談され)、色んな人と出会え、全てが大変という訳ではなかった」

岡山市北区にある森上煙火工業所は県内で唯一の花火工場です。

工場では2022年の夏の花火シーズンが終わった9月頃から1年近くかけて、約2万発の花火の製造にあたっています。23年の注文は約150件。この内、100件ほどが、7月から8月に開かれる夏の花火大会で使われるもので、23年はコロナ禍前の2019年より受注が多いそうです。

(森上煙火工業所 森上真夢社長)
「たくさん依頼をもらっているので、(花火の)生産量が増えている。時間を共有してもらうのが1番の理想。そういう楽しみ方をしてもらうとありがたい」

23年、最初に打ち上げられるのは7月1日に倉敷市真備町で行われる西日本豪雨災害追悼復興5年祭。被災地の夜空を、大輪の花が彩ります。