OHK 8Ch

  • LINE友だち追加
絶滅危惧種アユモドキ 稚魚の調査を実施 キリンビール岡山工場【岡山・岡山市】

2020.07.16

絶滅危惧種アユモドキ 稚魚の調査を実施 キリンビール岡山工場【岡山・岡山市】

岡山県などに生息する絶滅危惧種のアユモドキ。その生態系を守ろうと、岡山市のビール会社が2019年から繁殖に取り組んでいます。今シーズンの繁殖期を迎え7月16日、稚魚の調査が行われました。

泳ぐ姿がアユに似ていることからその名前がつけられたアユモドキ。

実はドジョウ科の魚で全国でも岡山県など生息域が限られ絶滅危惧種に指定されています。岡山市東区のキリンビール岡山工場では工場内のビオトープ池にアユモドキを放流し、繁殖させる取り組みを2019年から行っています。
7月16日は保存活動を行う団体のメンバーらが稚魚がいるかどうか、池の中を確認しました。見つかったのは、スジシマドジョウの稚魚など、約10種類。アユモドキは見つかりませんでしたがいずれも似た環境で育つことから、繁殖成功への手応えをつかみました。

(ラーゴ生物多様性研究室 阿部司室長)
「スジシマドジョウとアユモドキの産卵場所がよく似ている。アユモドキの繁殖にとっても大きく一歩進んだことが今年(2020年)確認できた」

(キリンビール岡山工場 高橋宏史工場長)
「アユモドキを吉井川の水をひいたビオトープで自然に繁殖していく活動を象徴的に地元の人と協力してやっていく」

キリンビール岡山工場では引き続き繁殖に取り組み将来はアユモドキを吉井川に放流したいとしています。