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2022.12.01

国産初の治療薬「ゾコーバ」病院に到着 医療現場から期待の声 一方注意点も…【岡山・香川】

新型コロナの治療薬として11月、緊急承認された飲み薬、「ゾコーバ」が岡山市の医療機関に到着しました。初の国産の治療薬に医療の現場は、期待を寄せています。

(岡山市立民病院 今城健二副院長)
「これが先日承認を受けた国内産初の新型コロナの治療薬「ゾコーバ」という薬」

塩野義製薬が開発した新型コロナウイルスの飲み薬、「ゾコーバ」です。11月26日に岡山市北区の岡山市立市民病院にも届きました。

これまでは、重症化リスクのある患者だけが対象だった治療薬ですが、ゾコーバは、12歳以上であれば、軽症の患者でも服用できます。

(岡山市立民病院 今城健二副院長)
「入院しないと使えない薬が 今まで多かった。それに対して、入院せず家に持って帰って 療養してもらえる環境が増えたメリットがある」

熱やのどの痛みといった症状の期間が1日短縮されるというゾコーバですが、12歳未満や妊娠の可能性がある人などは服用できず、患者への投与にもいくつかの注意点があると言います。

(岡山市立民病院 今城健二副院長)
「コレステロールや血圧の薬など、飲み合わせをしてはいけない薬がたくさんある。症状が重くなりやすい人は高齢の人が多く、これらの薬を飲んでいる患者が多い。これらを全てチェックして、飲んでも良い患者か見極める必要がある」

感染の第8波が懸念される中、この病院でも10月半ば以降陽性患者が増えているといいます。

(岡山市立民病院 今城健二副院長)
「重症化予防はワクチンでできると証明されてきていて、重症患者は少なくなってきている。それでも感染症なので、熱などの症状がきつい時に使える薬があることは非常に良い事だと思う。患者が早く良くなる事が最終的な目標なので、それに貢献してくれるだろう」

新たな治療薬として期待のかかるゾコーバですが、感染を防ぐのが何より肝心、ワクチンの接種やマスク着用などの感染防止対策が引き続き求められます。