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2022.08.09

わずか5分で10度上昇…炎天下の車内は熱中症で命の危険に 子どもの置き去りに注意【岡山・香川】

岡山・香川は8月9日も各地で日中の最高気温が35度を超える猛暑日となりました。これからお盆を迎え車の移動が増えるこの時期注意が必要なのが車内の熱中症です。JAFの実験をもとに危険性を考えます。

幼い子供が暑い車内に置き去りにされることで死亡する事件が2022年も発生しました。7月29日、神奈川県厚木市で車内に放置された子供2人が熱中症で死亡。逮捕された母親は「窓を開けて子供を寝かせていた」と話していますが。

(JAF岡山支部広報担当 建部拓さん)
「炎天下に車を置いていると車内の温度が急上昇する。窓を開けていれば大丈夫だと思いがちだが、開けたからといって危機が回避できるくらいに(温度は)下がらない」

JAFが行った実験の映像です。外の気温は35度、車内は25度の状態でエンジンを切ると、温度はわずか5分で10度上昇しました。窓を開けた場合は若干、温度の上昇が抑えられていますが、それでも危険なレベルに達しています。

(JAF岡山支部広報担当 建部拓さん)
「大人と比べて体温の調整機能が弱い。大人でも暑い。子供はもっと暑い。チャイルドシートに座っている、 ベルトがかかっている。何があっても脱出できない」

実際に炎天下の車内にいると。

(中村香月記者)
「5分経ったあたりから体中から汗が止まらなくなり息苦しくなった。子どもは体温調整機能がまだ発達していないということでさらに苦しいと思う」

また、最近は車内に鍵を残したままロックがかかり、子どもを閉じ込めてしまうケースが増え、JAFへの救援要請も7月、岡山で4件、香川で5件ありました。

(JAF岡山支部広報担当 建部拓さん)
「特に炎天下、命の危険に直結するので絶対に(子供を)残さずに連れ出す。大人の責任として 子供の命と安全を守り切る」

短い間でも油断できない夏の車内。子供の命を守ることができるのはハンドルを握る大人であるということを忘れてはいけません。