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赤字ローカル線 存続巡り経済団体要望 議論加速へ 芸備線・因美線・姫新線【岡山】

2022.08.09

赤字ローカル線 存続巡り経済団体要望 議論加速へ 芸備線・因美線・姫新線【岡山】

今後のあり方の議論が活発化してきた赤字ローカル線を巡る動きです。JR西日本が、利用の低迷を理由に、あり方を協議したいとしている路線の沿線地域の経済団体が、8月9日、岡山県に路線の維持を要望しました。

岡山県庁を訪れたのは、JRがあり方を協議したいとしている芸備線・因美線・姫新線の沿線地域など、県内の10の経済団体です。

要望では、県が国に対し、ローカル線を維持するための抜本的な対策を講じるよう求めることや、沿線住民や経済団体とともに、持続可能な取り組みを検討することなどが盛り込まれています。

(岡山県商工会議所連合会 松田 久会長)
「高齢者、通学、(路線が)なくなると不便になるのは間違いない。交通弱者と呼ばれる人たちに目線を当てた政策を考えてほしい」

(岡山県 小谷 敦副知事)
「県、市町村、住民、経済界と何ができるか、しっかり検討したい」

国の有識者検討会は7月、利用が低迷するローカル線について、国が主導して、鉄道会社や自治体が参加する協議の場を設け、バスへの転換などを含めた議論を進めるべきとの提言をまとめました。

岡山県は、この議論に先立ち、県と市町村、JRが参加して、まずは利用促進を図る協議会を設置し、8月中に初めての会合を開くことにしています。

こうした中、JR西日本岡山支社の黒田匡喜副支社長は、8月9日の会見で、次のように話しました。

(JR西日本岡山支社 黒田匡喜副支社長)
「従前からお話をさせてほしいと考えていたので、実現するのかなと。地元の人が、将来どういう公共交通機関を描くのかなので、私どもも一緒になって 考えていきたい」

地方の足の行く末は…岡山でも今後、議論が加速しそうです。