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2022.06.16

無人島に民宿!?東京からの移住で古民家再生 周囲約1キロ小さな島での挑戦【岡山・倉敷市】

2年前に無人島となった倉敷市の島に、地域おこし協力隊の男性が移住してきました。人が住まなくなったことで、荒廃が進む島を再生させようと奮闘する男性を取材しました。

倉敷市下津井から船で約10分。到着したのは、周囲約1キロほどの小さな島「松島」です。
マツシマ荘01
(生本ひなの記者)
「この島には、かつて100人程が暮らしていたという事ですが、現在は家などがすっかり荒れ果て、手が付けられない状態になっています」
マツシマ荘02
最後の住民がいなくなり、2020年、無人島になったこの島を復活させようと立ち上がったのは、東京から倉敷市に移住してきた脇村拓嗣さん、25歳です。
マツシマ荘04
(脇村拓嗣さん)
「海辺でワカメを干したり…そういう風景を見てもらいたい。実際にこないと見えてこないものが多い。映像や文章で伝えても、伝わりきらない部分は、実際に来て感じ取ってもらいたい」
マツシマ荘05
脇村さんが2021年10月から取り組んでいるのは、島の古民家を改修し、一棟貸し切りの宿、「マツシマ荘」をつくる構想です。
マツシマ荘06
しかし、長い間放置されていた建物は想像以上に傷みが激しく、作業は難航します。
マツシマ荘07
(脇村拓嗣さん)
「腐ったり、ゆがんだり、変なくせが付いていて、自分でも直せるかなと思って始めてみたら、予想以上だった」
マツシマ荘08
脇村さんは、2022年4月、島に住民票を移し、地元の大工に協力してもらいながら、柱を交換したり、屋根を補修するなど、少しずつ作業を進めています。

島暮らしを体験してもらえるよう、構造や間取りは、できるだけ元あった家を再現します。
マツシマ荘10
改修に必要な費用をクラウドファンディングで募りながら、2022年度中の完成を目指しています。
マツシマ荘11
(脇村拓嗣さん)
「小さい島で、観光する場所などは特にないが、だからこそ時間を十分に使い、普段できない話をしたり、島の幸を味わってもらったり、島ならではの体験ができる宿にしたい」
マツシマ荘12
「マツシマ荘」のオープンは、2023年5月を予定しています。島ににぎわいを取り戻す脇村さんの今後に注目です。
マツシマ荘13