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2022.03.09

国内最古の木造校舎「旧吹屋小学校」体験型施設として4月に一般公開へ【岡山・高梁市】

明治時代に建てられ、岡山県の重要文化財に指定されている高梁市の旧吹屋小学校の校舎の保存修理工事が終わり、3月9日、記念式典が行われました。

2階建ての本館を中心に左右に平屋の校舎が並ぶ旧吹屋小学校。明治時代に建てられた木造校舎です。2012年3月に児童数の減少で閉校になるまで国内で最も古い木造校舎として使われ、県の重要文化財に指定されています。

明治の洋風建築を今に伝える貴重な建物ですが、老朽化が進んだため2015年から約9億8600万円をかけて保存修復工事が行われてきました。

工事は建物を一度解体したあと建て直す大規模なもので、出来るだけ現役当時の面影を残すようにして修復されています。

9日は工事の完成を祝う式典が行われ、関係者が修復を終えたばかりの校舎を見て回りました。

(55年前の卒業生 吉川 昭さん)
「本当に感無量。昔のことが思い出としてよみがえってくる、ここにいるだけで」

(高梁市 近藤隆則市長)
「こういう昔の校舎なので多くの方がこの校舎を懐かしんでくれる。いろんな目的を持った方に訪れてもらえるようなものに作り上げていきたい」

高梁市では、今後小学校の歴史や日本遺産に認定されている吹屋地区について紹介する展示を行うほか、体験型の施設として整備し、4月21日から一般公開することにしています。